松田亜利沙「大好きを繋ぐレスポンス」
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4: ◆kiHkJAZmtqg7[saga]
2017/10/29(日) 23:07:54.52 ID:s1IKgLXf0



 スクリーンに映し出されていた宣伝映像が止まり、流れていたBGMもフェードアウトしていく……開演の合図。

 ありさたちは期待のままに歓声を上げて、そしてどきどきと胸を高鳴らせながらその瞬間を待っている。
 彼女の曲が大音量で流れ始めて、ステージライトが乱れ舞い、そしてアイドルちゃんが最っ高にキラキラした姿をありさたちに見せつけてくれる、その瞬間を。

 一秒、二秒、三秒……焦らすような静寂は、一瞬のうちに吹き飛ばされた。

「みーんなー! 今日はこの私、スパーク☆めいでんちゃんのアニバーサリーに来てくれて、あっりがとー! 今日もキュンキュンに電波発信しちゃうから、みんなも七色の電気棒、よろしくねー!!」

 エレクトロニックなサウンドと派手なライトの中心に、一切見劣りしないどころかステージ全部をモノにしたアイドルちゃんが堂々登場!
 いつも通りで、だけどちょっとトクベツな口上にありさも出せる限りの歓声を返した。

 チケットを取った日から積もっていた期待感は、今まさに爆発したのだ。
 最近じわじわと人気上昇中のアイドルちゃん、スパーク☆めいでんちゃんの1stアニバーサリーにして、初めての大きな会場を独占してのライブ。
 ファンとして見逃せるはずがなかった。

 今までよりずっと広いステージのはずなのに、全然距離を感じさせない。
 元気な高音は会場全体によく通って、激しいダンスはステージを駆け回るようで、キラキラの笑顔はどこから見たって眩しすぎるくらい。

 見ているありさたちに、こんなにもまっすぐ楽しいと嬉しいが伝わってしまう。ペンライトを握る指にも力がこもってしまう。
 初めて見た時から変わらない、それどころかどんどん引き出されていくドキドキ……ずっと見ていたい、応援していたい。
 そう思わせてくれるから、ありさはスパーク☆めいでんというアイドルちゃんが大好きなのだ。



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