三船美優「純情な想いに酔わせていただけませんか……?」
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54: ◆TDuorh6/aM[saga]
2017/11/18(土) 17:47:59.62 ID:x70w6ZlzO


 がちゃ

「おはようございます……」

 部屋のドアが開き、美優さんが入ってきた。
 一応家を出るのは時間をずらして別々に来るようにしている。
 流石に二人で手を繋いで同伴出勤はマズイだろう。
 世間的にも、ちひろさん的にも。

「プロデューサーさん……忘れ物です」

「え、何か忘れてましたか?」

 そう振り返ると。
 ちゅっ、と。
 軽いキスをされた。

「その……行ってらっしゃいのキスを、忘れていましたから……」

 ……かわいいなもう。
 ズルすぎやしないだろうか。

「それと……お帰りなさいのキスも、よろしくお願いします」

「……はい、帰ったら必ず」

「……ふふっ……それでは、レッスンに行ってきます」

 バタン。
 部屋の扉が閉まる。

 それと同時に、部屋に殺意が満ちた気がする。

「プロデューサーさん」

「はい」

「さっきの会話覚えてますか?」

 そんな感じで、ちひろさんに何度も頭を下げながら。

 俺は床の冷たさと幸せを同時に堪能した。





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