【モバマス】堀裕子「素直になれないから」
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7:名無しNIPPER[sage]
2017/11/11(土) 21:19:58.11 ID:ykNJSjDd0
裕子「気にしないわけ…ないじゃないですか…」

待って

裕子「いつもいつも失敗ばかりして、プロデューサーさんに励ましてもらって、それでも迷惑をかけてるのに」

待って

裕子「ただの自己管理不足で、貧血で倒れて病院にまで運ばれて」

待って…

裕子「お見舞いまでしてくれて!!それで、気にしないでって…!」

もう…ダメだよ…

裕子「あなたは何を考えてるんですか!?なぜ私を信じつづけてくれるんですか!?私はプロデューサーさんが怖くてたまらないんです!!」

言ってしまいました。もう、これで終わり。私はもう夢から覚めるべきなんです。子供の頃にみた自分の力はすべて夢だったんだと。それで、明日からは普通の子にもどるんです。
プロデューサーさんは、少し悲しそうな顔をしていました。でも、すぐに笑顔になりました。

P「ユッコはさ、自分の力を信じてるんだろ?」

私は力無く頷きました。

P「なら、俺も信じる。それだけでいいじゃないか。」

裕子「そんなの…、答えになってませんよ…。」

今欲しいのは慰めでも励ましでもありません。確かな答えなんです。

プロデューサーさんは一息つくと、

P「俺は知ってるんだよ。誰にも認めてもらえない辛さを。自分の言っていること、やっていることを誰にも信じてもらえない。それだけで、自分がどこにいるのかわからなくなるんだ。本当に自分は必要なのかわからなくなる。だから、俺はずっとお前の側にいてやりたい。ずっと応援してやりたい。ずっと信じていたい。それじゃあダメか?」

そう告げたプロデューサーさんの顔はとても切なそうに見えました。
私の目からは大粒の涙がボロボロと流れていました。
プロデューサーさんは自分の胸をポンとたたき、おいでと言いました。
私はプロデューサーさんの胸に顔をうずめ、ただただ泣きました。

裕子「怖かったんです。最近嫌な夢をずっと見るんです。プロデューサーさんが私をすてて遠くに言ってしまう夢を。」

P「ユッコ、もしかして寝不足って…。」

私は胸のなかで小さく頷きました。

P「はぁ、何してんだろうな、おれは。ユッコはいつも明るくてさ、ちょっとの失敗なんか気にしないやつだと思ってたんだ。でもさ、ユッコも女の子だもんな。辛いときは泣きたいし、誰かにすがりたいよな。ごめんな、気づいてやれなくて。」

裕子「謝らないでください!なにも悪くないですよ。」

P「いや、簡単な話だったんだ。たった一言かけてやればよかった。」

プロデューサーさんは、すぅっと息を吸いました。

P「俺はどこにもいかないし、ユッコを捨てたりしない。だから俺を信じて頼ってくれ。」

そう言い放ったプロデューサーさんの目はとてつもなく鋭くて、私の中の不安を切り裂いてくれたようでした。
涙が身体中の水分をすいとって、目から飛び出していく感覚でした。

裕子「それじゃあ二言です…」

照れ隠しで小言をいいました。

P「あ、あれ?そうか?ったく、こう言う時は素直に甘えろ!」

プロデューサーさんもちょっと恥ずかしかったのか、そういうと自分の胸に私の顔を押し付けました。

裕子「う、うぅ、うわぁああん!プロデューサーさん!!」

プロデューサーさんのぬくもりを感じた私は、とても安心して、しばらく泣いてしまいました。

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