2:名無しNIPPER[saga]
2017/11/13(月) 18:31:17.61 ID:AW4FyFFm0
俺つえーというジャンルは世に溢れている。
ザ・デストロイと呼ばれるお兄様や、どんな強敵もワンパンチで屠る禿頭などその例は挙げればきりがない。
しかし現実には魔法は存在しないし、いかな格闘技をもってしても大人数に囲まれればそれまでだ。
結局それらはフィクション限定の机上の存在でしかない。
柔道相撲合気道、カポエラムエタイ太極拳、そして空手に至るまで。
この世に格闘技は数あれど、実戦の色をそのままに残しているものはあまりにも少ない。
そのほとんどはスポーツや興業を目的とした表層だけに骨抜きされていて、単なる会社員のストレス発散の場と化している。
自然、新たな達人が排出されることもなく、新たな俺つえーが世に出ることもない。
現代の宮本武蔵はもちろん、塩田剛三も独孤求敗もこの先現れずに終わるだろう。
とどのつまり、もはや武を極めるなど時代遅れなのである。
「でも、早苗さんが言ってました!」
"早苗さん"とは片桐早苗のことである。彼女は武道全般に覚えがある。
「プロデューサー君は、かなり"使う"わねって……」
困った。
余計なことを。
中野有香を前に、その発言は地雷でしかない。
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