37:名無しNIPPER[saga]
2018/06/11(月) 00:14:28.00 ID:azKVYOhs0
坂本「......そうか、芳佳は」
ケルベン「うん」
ローライン「何を話している?」
ケルベン「服部静夏の証言より、彼女を命令したのは宮藤芳佳......ローラインさんと同じ顔の女の子だった」
ケルベン「先の彼女を止めたのは正解だったね」
ローライン「そろそろ教えてくれるか、坂本さん」
ローライン「あの遺跡の中に隠した物の真実を」
ローライン「こうしてテンプル騎士団の成員までこんな戦時中に正気で裏切合うの物は一体なんだ」
坂本「......聖女ローラインの宝物だ」
ローライン「ローライン家のことか!?」
坂本「私には分からないが、何か決定的な物がその中に隠したと思う」
ローライン「わかった、調べるは私に任せる」
坂本「......すまんない芳佳、貴女を信じなくて」
ローライン「......」
坂本「貴女を信じるって言ったはずなのに、私はそんな簡単に貴女を疑うとは」
ローライン「坂本さん」
ローライン「一つだけ、私も貴女に謝らなければいけない」
ローライン「501にいたころの私は、坂本美緒という人を一度も信じたことはない」
坂本「......なに?」
ローライン「私は坂本美緒そして501のみんなはネウロイとテンプル騎士団に勝ってるなんと一度も信じていなかった」
ローライン「わたしはこれ以上の犠牲をさせたくないから、貴女達の信頼を裏切ったのだ」
ローライン「同じく、ケルベンも、私の傍にいる仲間達を信じたことはない」
ローライン「そこにいるリーネもね」
リーネ「......ローライン」
ローライン「私は、何時裏切られるでも分からない人間を信じる事は出来ない」
ローライン「そしてわたしは誰か信頼できる人間だったのかもわからない」
ケルベンは私の手ゆっくりと繋がった
ローライン「だから、何もかも自分と関係ないように今まで戦ってきた」
ローライン「死んだ仲間と罪のない人間のこえはずっと、忘れなかったから」
ローライン「自分がどれほど悪い奴だったのか、自分にもわかる」
ローライン「そんな自分のことは嫌いなんだ」
坂本「芳佳、お前」
ローライン「ケルベンの子供を生み出して、初めて自分はもう一人ではなかったことを気付いた」
ローライン「坂本さん達との思い出も次々覚えだしていた」
ローライン「気持ち悪いかった、昔の自分を」
ローライン「そして暖かった、みんなの優しさ」
ローライン「でも私はもう飛べない、戻れる家もなくなった」
ケルベン「......ローラインさん、あげてくたざい」
ローライン「ケルベン......ッ!?」
坂本「何も言わないぞ、芳佳」
坂本「でも一つ言っておく、貴女はまだ飛べる!」
坂本「だから、胸を張れ!私たちは友達だ、年離れた友達だ」
ローライン「坂本さん」
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