発明家「洗脳マシーンを作ったから、ちょっと実験に付き合ってくれ」
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22: ◆zJYORZSm4M[saga]
2017/12/23(土) 06:18:11.97 ID:lkLfBJm+0

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土曜日

夕子「ごめーん、待ったー? ///」タッタッタ

山田「10分の遅刻だぞ。同じ家で暮してるのに待ち合わせをする必要がどこにある」

夕子「ったくロマンが無えなケンちゃんは。そこは『気にするな。俺も今来たとこだ』くらい言えよ」

山田「早くしないと『しまざぶろう』が始まってしまうだろうが。ほら、もうチケットは買っといてやったぞ」ハイ

夕子「大丈夫だ、『その人を崇めよ』が始まるまでにまだ30分はあんだから」パシッ ビリビリ

山田「あああああああ! 何でチケットを2枚とも破くんだ!」ノオオオオ

夕子「あんたが不純な動機で児童向けの映画を観ようとしているからだ。……それよりも少し腹が減らないか? おにぎり作って来たから、入る前に一緒に食べよう///」

山田「結構だ。やや! あんなところに美味そうなホットドッグが売ってるぞ!」

夕子「何がホットドッグだ。日本人ならおにぎりだろ?」グイッ

山田「やめろ! 離せ! この前料理は封印するって言ったばかりだろうが!」グヌヌヌヌ

夕子「もう4日前の話だろ! あれから毎日、部活終わりに実家に通ってお母さんと練習したんだぞ! しかもおにぎりだけを!」

山田「知るか! お前の作った殺人おにぎりなんか食えるか!」バタバタ

夕子「殺人おにぎりかどうかは食ってから言え!」

山田「食ってからじゃ遅いだろ!」

夕子「どうしても食わないと言うのか!」

山田「絶対に御免だ!」グヌヌヌヌヌヌヌヌ

夕子「……そうか」パッ

山田「うわっ!」ドガシャアアアン

夕子「……。頑張ったのにな……」ポロッ

山田「お、おい……おにぎりくらいで泣くな……。女の涙は卑怯だぞ……」オロオロ

夕子「ううう……うえええええええええん……」シクシク

山田「や、やめろ……人が見てるだろ……」アワアワ

通行人「お、何だ何だ? 超絶かわいい子が泣いてるぞ?」

通行人「あの男が泣かしたのか?」

筋肉達磨「とりあえずあの男をぶちのめせばいいのか?」

夕子「ひいいいいいいん……」シクシク

山田「わ、分かった分かった! 食べる食べる! 食べればいいんだろ!」

夕子「ホントだな?!」ケロッ

山田(うわ……嘘泣きしやがったこいつ……)


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