発明家「洗脳マシーンを作ったから、ちょっと実験に付き合ってくれ」
1- 20
5: ◆zJYORZSm4M[saga]
2017/12/23(土) 06:02:54.81 ID:lkLfBJm+0

***

夕子「どうだ? 美味いか? ///」モグモグ

山田「どう思う? 俺の顔は真っ青なんだが」モグモグ

夕子「喜んでくれたようでなによりだ///」ニコッ

山田「……」モグモグ

夕子「……どうした? 思いつめたような表情をして。せっかくの同棲初日なんだからもっと嬉しそうにしろよ」

山田「……こんなことになってしまって、本当にすまないと思っている」

夕子「何が?」

山田「お前だってこの状況が普通でないことくらい気づいているだろう。昨日まで毛嫌いしていた変態マッドサイエンティストと同棲してるこの異常性に」

夕子「不思議だよな。何で今までケンちゃんの名前を『死ねノート』に書いたりしてたんだろ?」

山田「そんなの書いてたのか」

夕子「でもやっと目が覚めた///」

山田「早く目を覚ましてくれ……」ウウウ

夕子「目は覚めてるってのに」

山田「……今のお前は、俺の発明品によって洗脳されている。手違いでお前は『俺の嫁』だと思い込まされているんだ」

夕子「まーたケンちゃんの発明の仕業か。……でも今回は許す。やっと自分に正直になれたからな///」

山田「それを洗脳というんだ。……俺は幼馴染であり、唯一の友であるお前をこんな形で傷つけることはしたくないんだ」

夕子「傷つかないぞ? あたしはホントにケンちゃんのことが好きなんだし。もし洗脳が解けた後のことを心配しているなら、解かなければいい」

山田「……」

夕子「……それともあたしに好かれると困るのか?」

山田「……別に俺もお前のことを嫌っているわけではない。大事な友だと思っている。しかし夫婦にはなれない」

夕子「なぜだ?」

山田「俺の腹の音を聞いてくれ。お前の作ってくれたリゾットを食べた結果がこれだ」グギュルルルルルルルルルルルル

夕子「いい音色///」

山田「そうだな。まるでVHSを早送りしてるみたいないい音色だな。お前と夫婦になるということは、つまりこういうことなんだ」ウプッ

夕子「も、もし口に合わないようなら、これから一生懸命練習する! それでもダメなのか?!」

山田「……もう一つ夫婦になれない理由がある」

夕子「なんだ?! あたしに問題があるなら直すから、なんでも言ってくれ!」

山田「……例えばこうやって俺がPCを開くとするだろ?」カチャッ

夕子「うん」

山田「そしてケモナー向けのアダルトサイトを開くとするだろ?」カチカチッ

夕子「……」スチャッ

山田「そうするとほら、包丁を首元に突きつけられることになるんだ。これじゃ命がいくつあっても足らん」フウ

夕子「それはてめえの問題だろうが……。見なけりゃいいだけの話じゃねえのか……?」ビキビキ

山田「ケモナーではないお前に言っても分からんと思うが、それは一般人が『今後一切女の裸は見るな、豚の写真で我慢しろ』と言われているようなものなんだ」

夕子「あたしのことを豚に例えてんのか?」メキメキメキメキ

山田「ぎああああああああああああ! 夫の首を本気で絞める妻がどこにいる!」シヌシヌ

夕子「そもそも夫婦になれるとかなれないとかは問題じゃねえ。あたしらは既に夫婦なんだからな……。浮気したらマジで殺すぞ……」パッ

山田(じ、地獄だ……)ハアハア


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
42Res/56.15 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice