青年「提督になるらしい」【安価】
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4: ◆a3pDqB0tczt/[saga]
2017/12/26(火) 16:52:12.87 ID:BP60gPLiO

「アドミラール!ディナーに行きましょう!」

隣に引っ越してきた留学生だ。初対面から私のことをアドミラールと呼び、苗字で呼ばない。文化の差かボディータッチが激しく、それを断ると涙目になる。嫌いではないが異国の文化は慎みを持ってほしいものだ。

「すいません、今日は考え事をするのでいけません」

「かんがえごと?Meが相談に乗るわ!」

相談に乗る…たしかにこれは聞いてみてもいいかもしれない。他人からの私の評価を聞き、これが詐欺なのかどうかを検討する。

「ありがとうございます。ドアを開けるので待っていてください」

「Yes!Meのスプリングも近いわね!」

玄関を開け、彼女を招き入れる。武士道と書かれたTシャツが目に入ったが聞かない。よくテレビで見る旅行者と同じなのだろ。

「それで悩みは…oh」

机の上の資料を見てアイさんは固まった。そして交互に私と資料を見る。顔を上げる度にその口角は上がっている。

「アドミラールもついにアドミラールになるのね!?」

「アドミラールではありません。提督と呼ばれる職です」

「どっちでもノープロブレム!……もしかしてなりたくない?」

アイさんは私の表情を見て察したのか声色が変わる。なりたくないわけではない。だがなれる理由がわからない職になっていいのかがわからない。

「私は……提督の器でしょうか?」

「オフコース。アドミラールは提督の器よ。私が保証する。だって私のアドミラールですもの!」

説得力が無いはずなのに彼女の言葉は響く。この際だから、もう一つの疑問を彼女に聞くことにした。

「前から思っていたのですがそのアドミラールとは友人ってことでしょうか?」

「え?アドミラールはこれのことよ?」

彼女がパンフレットに指を指す。余計にわからない。

「提督とアドミラールは同じ意味なの」


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