【ゼノブレイド2】人喰いの捨て人形-SS速報VIP

【ゼノブレイド2】人喰いの捨て人形

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1:名無しNIPPER[sage]
2017/12/27(水) 00:07:51.59 ID:/hJbZvQvo
ゆっくり更新、視点不固定の地有りSSです

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:名無しNIPPER[sage]
2017/12/27(水) 00:15:18.15 ID:/hJbZvQvo
　それは突然の事で、ニア自身にも予測が出来ないことであった。いや、正確にはそもそも予測する力が無かったのだ。
　突然引きずり出されるような感覚と、後にフワフワと浮くような感覚が訪れる。
　視界が真っ白と少し青色に染まる。目の奥を灼く様な感覚と脳に大量の情報がぶち込まれる感覚はほぼ同時に起こったものだった。
　少しずつ意識は覚醒し、自身が何者なのかを一瞬で理解する。
　そして、目を開いた。ニアの目の前で目を丸くしていた少女と男性─容姿から察するに親子─の少女が自身のドライバーであることを直感的に悟り、ニアは産声をあげた。

以下略 AAS

3:名無しNIPPER[sage]
2017/12/27(水) 00:30:54.35 ID:/hJbZvQvo
　ニアの意に反して、最初に口を開いたのは父の方だった。
｢お─おぉ、━━。まさかお前がドライバーになるとは…｣
　焦りつつも喜んだように、━━に話しかける。ようやく━━も自身が行った事に気付いたようで、ハッと顔を上げる。
｢私─私の、ブレイド？｣
　ニアの方を恐る恐る見て首を傾げる━━に、ニアはニッコリと歯を見せて笑う。

以下略 AAS

4:名無しNIPPER[sage]
2017/12/27(水) 00:43:59.38 ID:/hJbZvQvo
　父親はえっと驚愕の顔を見せる。当然だろう。ブレイドはあくまでも仲間、友のようなものであり家族では無い。大昔には添い遂げる者もいたと聞くが、それは大昔であり今は違うのだ。
｢それは…どうだろうな。｣
　しかし、父親は娘のこの願いを引き下げたく無かった。と言うよりも娘のあらゆる願いを尊重したいと考えているのだ。
　娘は身体が弱く、寝たきりではないものの常に身体に強い負担が掛かっている。その為外にはあまり出ないし勉強の時間も少ない。
　娘を治してやろうと各地から医者を呼んだりしたが、治りはしなかったのだ。命が短いことは嫌でも分かってしまっている。

以下略 AAS

5:名無しNIPPER[saga]
2017/12/27(水) 01:01:43.44 ID:/hJbZvQvo
｢……そうだな、お前がそう言うのならきっとそうなのだろう。｣
　父親はふっと笑い、━━の頭を撫でる。━━は本当に嬉しそうに笑った。
｢ありがとうごさいます。お父様！｣

　特にする事がなく、自身のドライバーとその父の話を横耳に聞きながら、ニアは窓を眺めていた。正確にはその外を。

以下略 AAS

6:名無しNIPPER[saga]
2017/12/27(水) 01:02:35.56 ID:/hJbZvQvo
第一話『目覚め』

7:名無しNIPPER[saga]
2017/12/27(水) 01:04:47.30 ID:/hJbZvQvo
今日はここまでです
この作品は原作のセリフ、映像からニアの過去を考察し、更に複数の脚色を加えたものになります。その為原作の情報とは異なる部分が存在しますが、ご了承ください。

8:名無しNIPPER[saga]
2017/12/27(水) 13:10:31.09 ID:/hJbZvQvo
　ニアには部屋が与えられた。同時に日常生活の用品も与えられたが、あくまでも必要不可欠な分のみでコーディネートと呼べるようなものではなかった。
　ニアとしては与えられただけで十分であったが、そこで父親が口を開く。
　この家の様々な情報を教えられた。娘が不治の病である事。父親が領主であることや、家族の構成、召使いや…。
　ニアはそれは頷きながら聞いている。
　最後に父親は｢君を家族として認めはするが、娘として教育しなければならない｣という事と｢娘の面倒を見てくれ｣と言い残し部屋を去って行った。

以下略 AAS

9:名無しNIPPER[saga]
2017/12/27(水) 15:47:41.02 ID:/hJbZvQvo
　しばらくの談笑を交わす。どうもニアのドライバーは本来同調する気は無かったらしい。
　父親はドライバーに憧れていたのだがドライバー適性がなく、自分の父の家業─領主─を継いだそうだ。
　それでもなお諦めることが出来ずコレクションとして集めていたコアクリスタルと偶然、ニアのドライバーが同調したのだ。
｢でもまさか、私が同調するなんてね。｣
　ドライバーはちょっと困ったように笑う。何故そんな風に笑ったかをニアは計り知れない。

以下略 AAS

10:名無しNIPPER[saga]
2017/12/27(水) 16:14:32.15 ID:/hJbZvQvo
　ドライバーはさも当然の様に─しかし、何かに縋るようにニアにそう聞く。
　ニアにもその思いは何かしら伝わっており、少し罪悪感のような、胸が締め付けられる感覚を味わう。
｢分からない──けど、やってみても…｣
　ドライバーの手をぎゅっと両手で握り、目を瞑る。瞬間ニアの周りに緑色の淡い光と緑色の光の玉が現れる。
　淡い光は少しずつ煙の様になっていき、ドライバー全体を包む。光の玉はドライバーの身体に吸い込まれていき──

以下略 AAS

11:名無しNIPPER[saga]
2017/12/27(水) 23:49:24.88 ID:/hJbZvQvo
　ニアは自身の部屋に戻り、生まれて初めての夜を過ごす。その夜はむしろ耳が痛くなるほど静かで、退屈なものだった。
　目が冴えているからなのか、それとも退屈を紛らわせる為かニアはベッドから立ち窓を開け外の空気を吸う。土の匂いと草の匂い、それと少しだけ湿った風の匂いがした。
　静かな夜は窓を開けると一変しスズナラシムシの声やグーラフクロウの鳴き声、夜行性動物の声がする。それらに混じってターキンやノポンの声が時々する。
（窓が閉まってるよりこっちの方がいいな）
　ニアはもう二度三度深呼吸をし、最後にほっと息をついてベッドに入る。

以下略 AAS

12:名無しNIPPER[saga]
2017/12/28(木) 00:05:02.08 ID:QDnBxk5to
　窓から光が入ってきて、ニアはその意識を無理矢理引きずり出される。薄らと耳に自分の名前を呼ぶ声が聞こえてきて、ニアは半ば強引に覚醒する。
　ゴソゴソと鳴るベッドの音と共に小鳥の鳴く音が──聞こえない？
　昨日確か窓は開けたはずじゃ──と、妙に冷静な考えが頭を過ぎり、同時にパチッと目を開ける。
　壁が見え、身体を反対の方向に向けると、そこには男──父親がいた。
｢あぁ、ようやく起きたか、ニア。｣

以下略 AAS

13:名無しNIPPER[sage]
2017/12/29(金) 23:22:58.59 ID:QN+zxSkHo
支援ニァ

14:名無しNIPPER[saga]
2018/01/05(金) 17:43:51.33 ID:aWn2e9TVo
エタったのでやりなおします

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