ボク/ワタシが如何にして時間の夢を美穂さんと見るのか
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18:名無しNIPPER[sage]
2017/12/31(日) 20:32:31.76 ID:cO+HlQy0o

「思春期特有のなんでも最後は思い通りに行くと信じている万能感、みたいなものさ。或いは、周りが何を言おうとも自分は自分であるという確固とした強い想いかな」

「思春期特有の万能感ですか。なるほど、そうですねぇ。確かにボクのカワイさが世界一であるということはある種の万能感とも言えるかもしれませんが、それと似たようなものですかね」

「……ああ、まさしくそういうところだよ。けれども、それらは歳を経るごとに世界に迎合してしまい失われていくものでね。それを世間では大人になると言うのかもしれないが、私も例外に漏れなかったということさ」

「あの飛鳥さんが曲がりなりにもそれなりに大人になっているということに同世代のボクは驚きを禁じ得ないです」

「同意見だ。私も一生痛い奴でいるんだろうと思っていたんだけどね、ところがどうも、人間というものは勝手にそうなってしまう生き物なのかもしれないな」

「あ、いえ。痛い人なのは変わりませんよ?」

「…………なるほど、十四歳というのは怖いものしらずな年頃だったんだね」

 噛み締めるように呟く飛鳥さん。ボクにとってはつい昨日のこと──いや中身に関して言えば今なお十四歳のままであるのだが、飛鳥さんにとっては五年前のことであり、ボクの姿に昔の自分を重ねているのかもしれないです。



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