男「天才プロ棋士もこうなっちゃオシマイだな……」プロ棋士「……」
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1:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 22:47:04.89 ID:JSCgpTg7o

狭い地下室で、俺は一人の男と対峙していた。

相手はゆったりとしたスーツを着こなすプロ棋士だ。

『天才』『最強』の名を欲しいままにしている名実ともに日本一の将棋指しである。


「お目覚めかい?」

「……」

「最強といわれる天才プロ棋士も、こうなっちゃオシマイだな……」


プロ棋士は俺によって、椅子に縛り付けられていた。


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2:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 22:49:08.46 ID:JSCgpTg7o

「もし俺とあんたが将棋を指せば、100%あんたが勝つだろう。飛車角落ちでもな。
 しかし、この状況はどうだろう?」

「……」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 22:51:05.58 ID:JSCgpTg7o

「なぜ、こんなことをする?」

「おお、やっと口を開いてくれたか。嬉しいねえ」

以下略 AAS



4:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 22:53:53.70 ID:JSCgpTg7o

俺もかつては大企業の正社員、“勝ち組”といっていい人種だった。

しかし、ちょっとしたいざこざで会社を辞めてから、人生の歯車が狂い始めた。

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 22:55:29.38 ID:JSCgpTg7o

「……私をどうするつもりだ」

「安心しなよ、殺しはしない。俺の最大の目的はあんたを屈服させることなんだ。
 俺に心から屈服したら、解放してやるさ」
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 22:57:37.77 ID:JSCgpTg7o

「私を拉致する時の手際、みごとだった。よほど私のことを調べたようだな」

「ああ、調べさせてもらったよ。Wikipediaを始め、あらゆる手段を使ってな。
 あんたの生年月日、あんたが何歳でプロになったか、どのタイトルをいつ取ったか、
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 22:59:04.51 ID:JSCgpTg7o

ところが、天才棋士はまだ冷静さを保っていた。


「いっておくが、私は絶対に屈服しない」
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 23:01:47.39 ID:JSCgpTg7o

「まず一つ目は……“忍耐力”だ。
 プロ同士の対局、特にタイトル戦ともなれば、すさまじい長期戦・消耗戦となる。
 あの緊張の連続に比べれば、今のこの状況など取るに足らないものさ」

以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 23:03:25.98 ID:JSCgpTg7o

「だいたい、君の目的は“私を屈服させること”だろう? なのに、今のこの状況はおかしくないか?
 君は私をひ弱そうだからターゲットにした、といった。
 そんな相手をこうして手も足も出ない状態でいたぶって、君の自尊心は満足するのか?
 対等な条件の決闘で私を倒さねば、意味がないのではないか?」
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 23:04:29.51 ID:JSCgpTg7o

「……いいだろう」


俺は天才プロ棋士を拘束していた手足の縄をほどいてやった。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 23:06:44.28 ID:JSCgpTg7o

「ほどいてくれたな……私の狙い通りだ」

「なに……!?」

以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 23:08:41.81 ID:JSCgpTg7o

「三つ目を教えよう」


プロ棋士が俺の右手をつかんだ。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 23:10:34.94 ID:JSCgpTg7o

「もうそろそろ、あいつもここに来る頃だろう」


次の瞬間、地下室の扉が叩き壊され、数人の警官とともに
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 23:13:10.05 ID:JSCgpTg7o

「弟は今日、君のような輩が襲撃してくることを読んでいたんだよ。
 『兄さん、今日あたり私は誰かに襲われそうな気がするんだ』とね。
 そこで私は身代わりを買って出たというわけだ。
 体格をなるべくごまかせるようゆったりしたスーツを着て、発信器をつけてね。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2018/01/03(水) 23:15:21.30 ID:JSCgpTg7o

双子が、警官に取り押さえられた俺をちらりと見る。


「どうする? お前を狙ってたあいつに恨みごとでもいってやるか?」
以下略 AAS



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