【艦これ】大井「顔、赤いですよ。大丈夫ですか」
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15:名無しNIPPER
2018/01/23(火) 01:09:33.51 ID:Nf6OgZl00
提督がいなくなる。
そしたら私はどうなる?
「……おいていかないでください」
随分としおらしい声。それが果たして本当に自分の口から漏れたのか、実感が持てないでいる。
おかしなことだった。そんなことを言うつもりはなかったのに。
違う、違うのだ。私は妹の仇を討たなくてはいけなくて、だからこんな志半ばで除隊をするわけには、そのために提督の助力が、口添えが、懇意にしてもらわなければ!
「そのことなんだが」
提督はなぜか廊下へ視線を彷徨わせながら言った。眼を逸らしているだけなのではないかとも感じた。
ぱたぱたと胸元へ風を送っている。顔が赤い。この部屋はそんなに暑かったろうか。
「お前の気持ちが変わらないのなら、それは心配の種だ。無茶をされても困る」
「……あなたは私をなんだと思っているの?」
「病院を抜け出さないと誓えるか? 艤装を返却し、一人の女として銃後の守りに加わるか?」
「……」
本当に、私のことをよくわかっている。腹立たしいほどに。
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