【艦これ】大井「顔、赤いですよ。大丈夫ですか」
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9:名無しNIPPER
2018/01/23(火) 01:04:12.65 ID:Nf6OgZl00

「……ふぅん」

 あの娘と趣味が合うとは、意外や意外、と言ったところだろうか。提督が瀟洒で洒脱なんてあまりにも……あまりにもすぎる。
 いや、あるいは? もしかしたら? 
 私が見たことある格好なんて、軍服か、でなければ目の前のスラックスに白シャツくらいのものだ。完全なオフの日に最新の流行を追求した着こなしをしている可能性は、決して、決して、決して、ゼロではない。

「いい娘でしょう?」

 彼女のことは多少なりとも知っていた。同じ鎮首府に所属する艦娘である、という以上に、私たちの間には練巡としての秘密めいた親交があった。
 あの可愛らしい美貌と性格だ。整備班にも熱をあげている男性がいると聞く。それも当然と言えば当然だと思っていたけれど、まさか提督も?

「そうだな。男を立てるのがうまい。それに対して女性らしいというと、きっと叩かれるご時世なんだろうな」

「三歩下がって師の影を踏まず。軍人が言ったら、それこそ前時代的に過ぎますね」

「艦娘に戦線の殆どを頼ってもらっておきながら、な」

「それは仕方のないことです。船は女性名詞ですから」

「露語か。できたか?」

「いえ。私は艦娘ですから」




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