9:名無しNIPPER
2018/01/31(水) 23:11:55.99 ID:DWbRssyX0
「アテは」
お酒は私が。肴は彼が。それぞれ持ちよることになっていた。
「酒は?」
「七ツ曲です。純米吟醸、無濾過、生原酒」
「中々きついのが来るな。それなら、冷蔵庫の野菜室にタッパがあるはずだから、それを出してくれ」
言われたとおりに抽斗を開けると、眠っていたのは何の変哲もないタッパ。触れれば塩ビがひんやりと指先を冷やしてくれる。
「開けても?」
「おう。ただぬるまっちまうと、まずいかもしれないが」
それは恐らく仕事を早めに片づける、という意味も含んでいたのでしょう。
タッパの蓋を開けると、茶色い棒きれと緑色のへちゃっとしたものがさっくり混ざった状態で入っています。独特のこゆい香り。香草と麹、でしょうか。なんだろう。
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