勇者「旅に出るぞ!」
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1:名無しNIPPER[saga]
2018/02/09(金) 17:52:26.18 ID:mb4a/myF0
勇者「しかしパスポートが無かったのでやめた」

勇者「パスポートの申請をするには、まず証明写真がいるだろ?」

勇者「その証明写真を撮るためには、プペポッポ火山の火口に店を構える写真屋まで行かなきゃならない」

勇者「さらにプペポッポ火山までは歩いて数ヶ月もかかる。馬車を予約しようにも、みんな貴族や王族に占領されている」

勇者「王の命令と言えば貸してくれるかもしれないけど、自分が勇者であることを証明する身分証がない」

勇者「他国への密入国がバレたら、一発で首が飛ぶ。たとえ勇者であってもね」

勇者「魔王の領土に入るのだって、パスポートがいるんだよ。おかしな話だろう?」

勇者「金ももらった、装備も整った、仲間も呼んだ。ここまで来て、旅を諦めなきゃならないとはね……」

勇者「残念だ。つくづく残念だ。本当に残念に思うよ」

戦死「……」

僧侶「……」

魔法使い「……」

勇者「はい解散。みんな帰っていいよ」

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2:名無しNIPPER[saga]
2018/02/09(金) 18:03:58.51 ID:mb4a/myF0
戦士「いくらなんでも、その態度はないだろう。こちらも貴重な時間を削って、お前のおままごとに付き合ってあげているのだ」

僧侶「戦士殿の仰る通りです。勇者という看板が無ければ、あなたはケツの青い小童。自分が非力な存在であることを認めなさい」

魔法使い「そうね。アンタどこまで自分勝手なの? 世界の危機より、自分の命の方が大切ってわけ?」
以下略 AAS



3:名無しNIPPER[saga]
2018/02/09(金) 18:12:53.58 ID:mb4a/myF0
魔法使い「行こうよ。こいつなんやかんや理由をつけて、結局は行きたくないだけなんだよ」ガタッ

戦士「うむ。勇者だと期待した私が、阿呆であった」スッ

僧侶「あなたは呪われるべき存在です。法皇様より破門を言い渡され、全身の穴という穴から血を垂れ流し、苦しみもがき死すべき人間です」ユラァ
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage]
2018/02/09(金) 19:02:10.04 ID:rvDfmbLco
うわつまんねえ


5:名無しNIPPER[sage]
2018/02/10(土) 04:24:43.80 ID:OilV/4b00
どっち方面に向かおうというのか


6:名無しNIPPER[sage]
2018/02/13(火) 21:42:13.81 ID:8IWN4/+N0
パスポートが存在する世界観なのにビザには触れないのな
魔王側が勇者にビザを発行するとは思えんが
あと出入国の手続き程度のことが憲法に規定されているって冗談としか思えない

この手のネタは、有給勇者やサラリーマン召喚魔王の作者みたいに
以下略 AAS



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