7:名無しNIPPER[saga]
2018/02/10(土) 12:44:00.74 ID:p6iGZwjEO
杏が懐から取り出した箱を目にしたプロデューサーは思わず急ブレーキを踏む。
幸い人通りのない道だったから追突の心配もなかったが、急な動きにシートベルトに締め付けられた杏は「ぐぇ」とカエルのようなうめき声を上げた。
「ちょっと……安全運転安全運転。ていうかよそ見しないでよ」
「分かってるよ……でも今のはお前だって悪いだろ。え、何? 俺にくれんの?」
「用意してたって言っただけであげるとは言ってないよ。ていうか別のことに時間を使うんじゃないの?」
「貰う分には貰うさ。俺が選ぶわけでもなし」
「うわ、もうちょっとマシな答え用意しときなよ。心証最悪だよ」
いいから止まってないで、と杏に急かされて、プロデューサーは車を再発進させる。
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