男「ひと味違うバレンタイン」
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15: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2018/02/11(日) 19:29:01.02 ID:WHLsH0iX0
イケメン「いつからは、いつの間にかとしか言えない、気付いたら好きだった」

イケメン「なんでフラれたかは、僕も聞いてみた」

男「なんて?」

イケメン「『僕は君のことを恋愛対象に見たことはないし、これからもない』」

イケメン「『君に何かが足りないわけでもないし、何かすれば恋愛対象になるわけでもない』」

イケメン「『ただ僕の一番は別にいるってだけだ』ってさ」

僕?

男「……なんつうか、ばっさりフラれたな」

イケメン「うん、でも良かった」

男「はあ?」

イケメン「フラれたらどうせ傷つくんだ。なら真剣な気持ちを聞けた方がいい」

イケメン「真剣な気持ちには、真剣な気持ちで返す」

イケメン「たぶんそれだけでいいんだと思う」

男「……凄いな」

イケメン「うん。凄いよ。あんな風にフラれたら、なんだかもっと好きになったよ」

男「……いやそうじゃなくて、良かったなんて言えるお前が凄い」

イケメン「そうかな?」

男「そうだよ」

イケメン「……自慢に聞こえるかもしれないけど」

イケメン「僕は僕を好きな人を、好きになるわけじゃない」

イケメン「同じように僕の好きな人が、僕がモテるからといって、僕を好きになってくれるわけじゃないんだ」

イケメン「だから僕も君も本質的な所では、何も変わらないのだと思う」

男「そっか」

イケメン「うん」

男「あのさ?」

イケメン「ん?」

男「イケメンだのモテモテだの、からかって悪かったよ。もうからかわない」

イケメン「いいさ。分かってもらえたなら」

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