18: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2018/02/11(日) 19:36:16.26 ID:WHLsH0iX0
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イケメン「じゃあ僕はこっちだから」
男「おう! またな!」
イケメン「またね」
イケメンと別れて、独り自宅への道を歩き出す。
話し相手がいなくなり、今日起きたことをじっくり考える。
イケメンも彼女も自分から行動したんだ。
待っていただけの俺とはまるで違う。
でも。
これからは俺も。
俺も彼女に、好きになってもらえるように頑張る。
そして来年のバレンタインは、念願の手作り本命チョコをゲットしてみせる。
男「……そうだ」
鞄の中から小さなビニール袋を取り出し、その中身を取り出す。
中身は彼女からの義理チョコだ。
何度も食べたことのある、ありきたりな市販品。
どこのスーパーでも買えるブラックチョコレート。
包みを開封して一口かじる。
男「んっ……ちょっと苦いな」
そのとき食べたチョコレートは、記憶の中の味とは少しだけ、少しだけ違った。
男「ひと味違うバレンタイン」 終わり
読んで頂き本当にありがとうございました。
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