2: ◆2oYpLZIXqc[saga]
2018/02/11(日) 18:59:04.80 ID:WHLsH0iX0
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授業中
先生「次は教科書の八十一ページの例題から──」
女「……」
男「……」
え!? え!?
マジで?! そういうこと!?
ホントに!?
俺の学校の屋上への扉は、基本的に施錠されている。
なので屋上への階段を登り切っても、あるのは開かない扉と小さな踊り場があるだけだ。
そんな場所に用がある奴はまずいない。
しかし逆に言えば、多数の生徒で賑わう学校内に置いては、数少ないひと気の無い場所とも言える。
男女がバレンタインに、秘密で、そしてひと気のない場所。
もう決まったようなもんだ。
チョコだ。
チョコレートしかない。
彼女がチョコをくれるなんて、そんな素振り全然なかったのに。
明るくて話しやすくて可愛くて、教室の中でも席が近いこともあってよく話す方だし。
彼女からチョコ貰いたいとは思っていたけど、まさか本当に貰えるなんて。
今日は髪型のセッティングに時間をかけた甲斐があった。
いや当日だけカッコつけても、女子はチョコレート用意できないけど。
まあ気分的にな。
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