21:名無しNIPPER[sage saga]
2018/02/20(火) 00:46:06.41 ID:PoruoH2d0
「どうすればいいの、ボス?」
「バスヲ押シテ、溝カラ出スシカナイネ」
「ええ、できるかなあ……」
「二人でやればきっとできるよ、やってみよ!」
「え、でも」
かばんちゃんは心配そうな顔をしていた。
「サーバルちゃん、体調は……」
「私は全然平気だよ! だから早くやろうよ、ね?」
「う……うん」
かばんちゃんはまだ疑っているように見えたけど、私が無理やり押し通して、最終的に渋々承諾した。
「じゃあ、いくよ……せーのっ」
「「えいっ……!」」
難なくバスを押し出してかばんちゃんを安心させようと、私は持っている力を全部出すくらいの意気込みでバスの背中を押した。が、二人の努力も空しく、どんなに押してもバスは微動だにしない。結局、力を入れて始めてからほんの数十秒で、私たちはその場にどさっと座り込んでしまった。
「はああ……やっぱり、重たいね…………」
「み…………みんみぃ…………」
この調子じゃ、到底動かせそうにない……とため息をついていた、
その時。
ガサッ
「!」ぴくっ
「かばんちゃん、今何か音がしなかった?」
「え、そう? ぼくは何も聞こえなかったけど」
ガサッ ガサッ
「ほら、やっぱりするよ。ガサガサって……」
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