26:名無しNIPPER[sage]
2018/03/16(金) 09:07:53.59 ID:13r6ns/50
麻弥「……その、駅でも言ったじゃないですか」
麻弥「こんなジブンを好きでいてくれるあなたには……可愛い女の子だって思われたいんですよ」
麻弥「機材いじりが趣味で、お化粧の1つも満足に出来ないジブンですけど……」
麻弥「こんなに煌びやかなところへ手を引いていってくれるあなたのことが大好きですから」
麻弥「なんて……フヘヘ」
麻弥「今までこういうところに来たことがありませんでしたけど……不思議ですね」
麻弥「さっきまで歩いていた、あの街の灯りを眺めていると……いつもは照れくさくて言えないようなこともスルスルと口から出てきます」
麻弥「どうしてなんでしょうね」
麻弥「……ええ、不思議です」
麻弥「…………」
麻弥「あの……ワガママを言ってもいいですか?」
麻弥「……いつでも聞いてくれるんですか? フヘヘ、ありがとうございます」
麻弥「では、その、もう少し……あなたにくっついてもいいでしょうか……?」
麻弥「ひゃっ!?」
麻弥「あ、ああいえ、まさか肩を抱き寄せられるとは思わなかったので……」
麻弥「い、いえいえ! ちょっと驚いただけですので!」
麻弥「むしろ……嬉しいです……ね」
麻弥「……フヘヘ」
麻弥「…………」
麻弥「本当に……不思議です」
麻弥「いつもは、『これを言ったら迷惑なんじゃないか』とか『ワガママを言ったら嫌われるんじゃないか』なんて考えてしまうんですよね」
麻弥「でも今は……あなたにとことん甘えてしまってもいいんじゃないか、なんて思ってしまっています」
麻弥「……そっちの方が嬉しい、ですか?」
麻弥「恋人っていうのはそういうもの……なんですね」
麻弥「……はい、ありがとうございます」
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