5:名無しNIPPER[sage]
2018/03/16(金) 08:50:21.59 ID:13r6ns/50
――原っぱ広場――
彩「もうお昼になるね〜」
彩「お腹、減った?」
彩「……そうなんだ、結構減ってきてるんだね」
彩「それじゃあそろそろお昼ご飯にしよっか!」
彩「……え? 売店はここから遠い?」
彩「ふふふ……大丈夫だよ」
彩「はい、これはなんでしょう?」
彩「……そう、正解!」
彩「私の手作りのお弁当だよっ」
彩「えへへ、私だって女の子だもん、お弁当の1つや2つ、朝飯前!」
彩「……え? 私の指のばんそうこう……?」
彩「あー、いやー、これはね……」
彩「…………」
彩「……うん、ちょっと……ちょっとね? 目測を誤ったというか、なんていうか……」
彩「あ、ううん、傷は全然深くないよ? 少しだけ包丁で切っちゃっただけだから」
彩「あーあ……料理上手な女の子って思われたかったんだけどなぁ……失敗しちゃった」
彩「ホントはあんまりこういうのって得意じゃなくてさ……」
彩「でもやっぱり……ね? 君にお弁当を作ってあげたくて、料理とか家事が得意な友達に色々教えてもらってたんだ」
彩「あはは……面目ないね……」
彩「……え? そんなことない?」
彩「お弁当作ってきてくれたのが嬉しすぎて泣きそう……?」
彩「そ、そう? そう言ってくれるなら……私も嬉しい、かな。えへへ……」
彩「それじゃあ食べよっか!」
彩「ちゃんとレジャーシートも持ってきたんだよ。ほら、可愛いでしょ、ピンクとブルーのチェック柄なんだ」
彩「えーと、原っぱの上に広げて……隅っこを靴と鞄で重しして……っと」
彩「はい、お隣にどうぞ〜」
彩「じゃあ早速……あっ!?」
彩「ああ……お弁当、バッグの中で傾いちゃってた……」
彩「うぅ〜……せっかく綺麗に装ったのに……」
彩「ごめんね……なんだか今日、私ダメダメな日みたい……」
彩「……え?」
彩「あ、卵焼きを手で食べて……」
彩「……すごく美味しい、今すぐ嫁に来てほしいレベルの味……?」
彩「そ、そう……?」
彩「……そっか」
彩「うん、ありがと」
彩「えへへ……褒めてもらっちゃった……嬉しいな」
……………………
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