【ミリマス】所恵美「『思わせぶりだぞこん畜生!』」
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1: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:02:19.45 ID:g3FQvVoU0
===

「なあ、今日は少しぐらい遅くなっても大丈夫だろ?」と
プロデューサーに訊かれた時、所恵美の胸は小さな高鳴りを感じることになった。

その日、四月の十五日は恵美にとって特別な日。

いわゆる一つのバースデーであり、祝われるのは自分であり、
そして世界中の四月十五日生まれが誰かからの祝福を受ける日でもあった。

現に、恵美はオフと言う名の祝福を彼から貰っている。
おまけに一日プロデューサーを好きにしていいというおまけつき。

今だって彼の腕には二人で回ったショップの袋が鈴なりで、道行く人が恵美らを見れば、
正にショッピングを楽しむ彼女と荷物持ちの彼氏といった様子だった。

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2: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:04:20.24 ID:g3FQvVoU0

そんな中、黄昏近づく頃合いに、プロデューサーが確認するように言ったのである。

「遅くなっても大丈夫だろ?」純な琴葉じゃありゃしない。

以下略 AAS



3: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:05:29.34 ID:g3FQvVoU0

「実は、予約はもう入れてあったりして。……都合がつかなきゃどうしようかと思っちゃったよ」

「そういうの、フツーは相手に確認しておくもんじゃない?」

以下略 AAS



4: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:08:06.30 ID:g3FQvVoU0

「この時間なんだ。わかるだろ? ……夕食をご馳走したくてね」

「それって例えばお寿司とか? お祝いだから焼肉かな〜」

以下略 AAS



5: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:10:27.03 ID:g3FQvVoU0

これには恵美もガッカリである。

しかし、この失望は自分が彼の特別では無いという現実を突きつけられた事に対してではなく、
どうして正直に白状してしまうのかとやきもきする複雑な乙女心のせいであり、
以下略 AAS



6: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:11:21.06 ID:g3FQvVoU0

「着いたぞ恵美。ここのレストランが美味しいんだ」


そうして二人が辿り着いたのは有名な高級ホテルのレストラン。
以下略 AAS



7: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:13:32.83 ID:g3FQvVoU0

「ほら、口開けて」

「そ、そゆこと言ったんじゃないってば〜!」

以下略 AAS



8: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:15:00.01 ID:g3FQvVoU0

「恵美、コースはまだ残ってるぞ」

「そりゃそうでしょ! アタシだってフレンチのなんたるかは知ってるつもり――じゃなくて!」

以下略 AAS



9: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:16:57.30 ID:g3FQvVoU0

「……結局流されるままに食べてしまった」

「でも、ほら、言った通り美味しかったろう?」

以下略 AAS



10: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:19:12.09 ID:g3FQvVoU0

「バカっ! こんなカジュアルシャツとズボンで入店するぐらいならそっちの方がマシに決まってんじゃん!!」

「だったら早く言ってくれればいいじゃないか! ――そうだ、預けた荷物の中に丁度いい感じの服があったから今からでも」

以下略 AAS



11: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:20:12.09 ID:g3FQvVoU0
>>10訂正

〇「そこを信用してこその信頼だろ? 第一、今までだってそんなトラブルは一度も起きたことが――ハッ!?」
×「そこを信用してくれよ。第一、今までだってそんなトラブルは一度も起きたことが――ハッ!?」


12: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:21:27.15 ID:g3FQvVoU0

――限界であった。

単にプロデューサーの失着と言ってしまえばそれまでだが、本日二度目となる異なる女性の影チラリ。

以下略 AAS



13: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:23:12.42 ID:g3FQvVoU0

そうして「にゃはは」と笑うのだ。口だけを三日月のようにして笑うのだ。

だが窮鼠ここに来て猫を噛む。

以下略 AAS



14: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:24:45.94 ID:g3FQvVoU0
>>13訂正

〇「なんでってそれは、今日が恵美の誕生日だから特別に――」
×「なんでって、だから今日は恵美の誕生日だから特別に――」


15: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:25:43.50 ID:g3FQvVoU0

慌てふためく彼女の両手がプロデューサーによって握られる。

「恵美!」と彼から力強く自分の名を呼ばれ、目と目がセンチで見つめ合い、緊張する二人の顔の距離は近く。

以下略 AAS



16: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:26:56.09 ID:g3FQvVoU0
===

さて――それからしばらく経っての事。

場所は変わり、恵美がプロデューサーと共に訪れた部屋の中には「恵美、お誕生日おめでとうっ!」という祝福の言葉が溢れかえり、
以下略 AAS



17: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:28:39.63 ID:g3FQvVoU0

「……もしかしてこういうサプライズは迷惑だった?」

「まっ……まっさか〜! ただちょっと驚いただけだってば〜」

以下略 AAS



18: ◆Xz5sQ/W/66[saga]
2018/04/15(日) 04:34:32.96 ID:g3FQvVoU0
===
以上おしまい。恵美ハッピーバースデー!

最後の曲、今回は架空の楽曲を用意しましたが、
皆さんでお好きな「このバカ!バカ!バカ〜っ!」って感じの歌を恵美に歌わせてあげてください。
以下略 AAS



19: ◆NdBxVzEDf6[sage]
2018/04/15(日) 07:22:01.74 ID:AGF/0PoZ0
この言い方は誤解するよね、乙です

>>1
所恵美(16)Vi/Fa
i.imgur.com
以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage]
2018/04/15(日) 08:28:54.29 ID:kvE5JRXMo
可愛かった



21:名無しNIPPER[sage]
2018/04/15(日) 09:53:53.17 ID:Bi2XOnQz0
めぐみぃハピバ!


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