22:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 21:37:22.84 ID:LRSABkC/0
「やっぱりもういい。なんか違う」
「は?」
自宅に帰ると、まだ機嫌の悪いままの愛華が俺にそう言った。
「藍坂先輩、確かにすごいカッコいいけど、なんか違うと思った。だからもういい」
「えぇ……」
途中までめっちゃ楽しそうに喋ってましたやん……。ウラではそんなこと考えてたんですか。俺でも分からんかったよ。
……え、女の子ってみんなこうなの? 待って怖い。いやいや、うちの妹が少々あざとすぎるだけだよな。
「それより、ねぇ。兄ちゃんに彼女いたなんて知らなかったんだけど」
「いや、つっても小3の時の話だぞ」
愛華が意外そうに目を丸くする。しかし、すぐにさっきの不機嫌な顔に戻った。いや、ちょっとだけ柔らかくなったかも。
「…………だれ?」
「いや、お前は知らんと思うぞ」
「教えて」
「絶対知らないって」
「いいから」
愛華に急かされ、俺は渋々その名前を口にする。
くそ恥ずかしいぞこれ、何の公開処刑ですか。いや別に公開という訳ではないか。
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