40:名無しNIPPER[saga]
2018/04/18(水) 22:39:39.43 ID:TJ54YBWd0
そう言われてしまっては仕方ない。俺は相川の背中を追うように足を踏み出したが、グッと後ろから襟を引き寄せられる。
待って今一瞬死の世界が見えたんだけど。
ゴホゴホ咳き込みながら、俺は乱暴をやらかした愛華を睨む。
「お兄ちゃんはここに残って」
「……ゲホ、悪い相川。そう言うことらしいからさっきに行ってくれ」
「じゃあしょうがないね」
特に気にした様子もなく、相川はその場を離れた。
愛華はその背中をずっと睨むばかりで、俺に何かを話す様子もない。
「あの、愛華さん?」
「あの女のこと好きなの?」
「え? えー……、あー……、どうだろうなー」
曖昧な返事をすると、愛華にさらに強く睨まれる。
うっ、妹が怖い。
そのまま無言の視線に耐えていると、授業の開始を告げるチャイムが鳴った。
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