ある朝起きると、逸見エリカは一匹の巨大なワニに変身していた
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8:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 18:59:50.00 ID:opkaBdCO0
まほ「どこまで続いてるんだ……」

 マグライトの灯りを頼りに、私は暗い通路を進んでいた。

 ベッドの下にあった例の穴はどうやら人為的なもののようで、ご丁寧に縄梯子が掛けてあったので降りてきたのだ。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:01:01.55 ID:opkaBdCO0

まほ「どうやって先回りしたんだ!? それに人間の姿に戻ってる!」

エリカ「え? は、あ? 人間? 先回り?」

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:03:03.08 ID:opkaBdCO0
 ん? ひとり?

まほ「エリカ、お前どうやって自分で自分を簀巻きにして吊るしたんだ?」

エリカ「だから違うって言ってるでしょーが!? 自分でやったんじゃなくて、吊るされてるんですよ!」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:03:41.82 ID:opkaBdCO0
 話をまとめると、こういうことらしい。

 しばらく前、海を漂っていたナイルワニの幼体が何匹か水産科の網にかかったのだという。

 本来、ワニが漁業網に掛かった場合、危険なので打ち殺すのだが、偶然そこに通りかかったエリカが保護した。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:04:41.65 ID:opkaBdCO0
まほ「まあいいや。で、見事に下剋上をかまされたというわけか」

エリカ「そうなんですよ、この子ら育てて貰った恩も忘れて……! 薄情者! 薄情わに!」

 じたばた暴れてぶらぶらと揺れるエリカ。天井から降り注ぐ罵声に、ワニたちも心なしかげんなりしている様子だ。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:05:27.79 ID:opkaBdCO0
まほ「……大洗襲撃計画……?」

エリカ「な、なんですって……! この子達ったら何て邪悪な計画を立てていたのかしら!」

まほ「作戦立案by逸見エリカとあるが」
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:05:54.64 ID:opkaBdCO0
エリカ「……それ、噂の懲罰拳銃ですか? 代々隊長に引き継がれてるっていう」

まほ「噂になってるのか。一応、極秘事項なんだがな」

エリカ「都市伝説かと思ってました……引き継ぎ時に実弾を3発支給されるっていうのはほんとですか?」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:06:46.53 ID:opkaBdCO0
エリカ「っ、ぁ〜! やっと解放さたぁ……!」

 縄を解かれ、ワニの背に乗って水面を渡り、こちら岸へ来たエリカがぐぃーっと伸びをする。

まほ「しかし、爬虫類如きがどうやって天井から縄を……と思っていたが、まさかあのような方法があるとは……」
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:07:15.77 ID:opkaBdCO0
エリカ「隊長、手を」

まほ「ああ、ありがとう」

 縦穴から這い出て部屋に戻ってきた。部屋の惨状を確認して、エリカが肩を落としている。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[saga]
2018/04/17(火) 19:08:07.83 ID:opkaBdCO0
 かたかた震えだしたエリカを宥めにかかる。

まほ「とにかく、落ち着け。ワニ達を殺すつもりはないから」

エリカ「本当ですか? そうやって安心させて、今日の夜私がご飯を持っていったらあの子たちがぷかぷか浮いてるとか、そういう展開はありません?」
以下略 AAS



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