藤原肇「ただ静かに、あなたのそばで」
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22:名無しNIPPER[saga]
2018/05/05(土) 19:13:08.24 ID:6HNBSVHX0

大真面目な口調で語ってやると、肇はぽかりと口を開けた。
やがて再び、堪えきれなくなったように口元を隠して震え出す。

 「ふっ……ふふっ……Pさん?」

 「どうした?」

 「私、お花見は、自由であっていいと思うんです」

今度は20センチだった。
甘い香りが漂って、きっとこれが藤の香りなんだろうとぼんやり結論付ける。
肇が目を閉じ、頬がもう少しだけ赤く染まった。



 「お好きなものは、お好きなように」



夜桜に映える藤の花へ、そっと手を伸ばす。




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