ライラ「夕焼けはソーダの味がする」
1- 20
26: ◆DAC.3Z2hLk[saga]
2018/05/12(土) 02:06:26.10 ID:aw+Q2owr0

「あー……どこから言やいいのか」

 彼はどこかばつが悪そうに頭を掻き、思い切ったように腰をくの字に曲げました。

「すまなかった。あんたの苦労に知らん顔しちまってた」
「いえいえー、謝るようなことなどー」
「正直、またすぐにどっか行っちまうと思ってたんだ。でも違ったな。
 こっちが勝手に気を揉んで邪険にしてたんだから世話ねぇ話だ」

 で――と彼は頭を上げます。

「バイトが間に合ってるのは本当なんだ。人手は足りてるし、誰か雇うほど景気が良い商売でもねぇ」
「おぉ……」
「けどな、ちょっとした店番とか軽い手伝いをしてくれたら、二人分の弁当くらいはお礼できると思う」
「おぉお……!」

 そこから、風向きが変わり始めたのでございます。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
66Res/39.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice