【シャニマスSS】灯織「この風野灯織には夢がある」
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3:名無しNIPPER
2018/05/13(日) 13:47:42.63 ID:uH2RoXcq0
『価値ある人間であれ』

それが父親の口癖だ。

父と母は二人とも優秀な人間だった。
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:48:51.79 ID:uH2RoXcq0

そんな私が、家事を自分でするようになるのに時間はかからなかった。

せめて、自分のことは自分でできるように。
せめて、優れた両親の負担にならないように。
以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:50:47.04 ID:uH2RoXcq0
同級生B「ひょっとして、風野さんってお弁当自分で作ってる?」

昼休み、学園祭にむけての話し合いはお弁当同伴で行われた。

クラス委員の私とAさん、学園祭実行委員のBさんの三人で、クラスとしての出し物を決めるという趣旨のものだったのだが……
以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:51:51.77 ID:uH2RoXcq0
「大変だと思ったことは無いです」

「自分のことを自分でするのは、当たり前のことですから」

そう言葉にして、すぐに私は後悔した。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:53:11.72 ID:uH2RoXcq0
放課後の教室。
私は帰る気にもなれず、音楽を聞きながら机に突っ伏していた。

昼休みの失言が、私の中で尾を引いていた。

以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:54:14.07 ID:uH2RoXcq0
私は部活動に所属していない。

あらゆる物に結果を求めて、求められていた私は、何かを好きになることが出来なかった。

そんな自分が、同好の集まりに所属することが許せなかった。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:55:01.54 ID:uH2RoXcq0
「……もう、嫌……」

私は、口下手な自分が嫌いだ。

私は、何かを好きになれない自分が嫌いだ。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:55:59.52 ID:uH2RoXcq0
?「あのー、すみませーん!」

私以外に人のいなかった教室に、突然人が入ってくる。

顔を上げて見てみると、高校生くらいの可愛い女の人が立っていた。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:56:56.61 ID:uH2RoXcq0
アイドル「灯織ちゃん、本当にありがとうね!」

校長室までの数分で、随分と彼女は距離を縮めてきた。

私とは全然違う人だと思った。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:57:41.08 ID:uH2RoXcq0
そして、学園祭当日。

私はステージを見るために、屋上に足を運んでいた。

ほとんどの生徒はステージを間近で見るために、校庭に出ている。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2018/05/13(日) 13:58:30.76 ID:uH2RoXcq0
「……これは」

最初の感想は、『期待外れ』だった。

歌は上手いと言えるものだが、トップシンガーと呼ばれる人達と比べるほどでは無い。
以下略 AAS



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