2:名無しNIPPER[sage]
2018/05/28(月) 20:03:53.15 ID:VhAyPexxo
耳をつんざくブレーキ音。
そしてその後、俺は再び目を開けた。
「あれ?死んでない……助かったのか?」
眼の前にはギリギリまで迫った大型トラック。そして叫び声を上げる周囲の人々。
ああ、俺は助かったのか、そう気付くと安心したやら何やらで全身の力がすっと抜けて路上にへなへなと座り込んでしまった。
窓から顔を出した若いトラックの運転手はそんな俺の顔をじっと見つめた後に手元をもう一度確認した後こう言った。
「あっぶねー!依頼されてる転生対象者と違う人を轢き[ピーーー]とこだった……この時間ぐらいに路上を歩いている社会に疲れてそうなオッサンって連絡だったから間違えるとこだった」
唖然とする俺をその場に置き去りにしてトラックは再び走り出した。そしてその数十秒後、トラックが人を跳ね飛ばしたような派手な衝突音が聞こえた。
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