【シュタインズ・ゲート】紅莉栖「既成概念のメタフィクション」-SS速報VIP

【シュタインズ・ゲート】紅莉栖「既成概念のメタフィクション」

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1: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 15:54:48.13 ID:zf1EiWAw0
ex14.vip2ch.com

上のSSの続編。前作見てなくてもおＫ。
書き終わっているので順次投下。
分量増えたのでマターリとみていただければ。

SSWiki : ss.vip2ch.com

2: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 15:56:24.85 ID:zf1EiWAw0
どうして今まで思い至らなかったのだろう。

私は“私”に問いかける。

トップダウン記憶検索信号が正常に働いていなかった？

3: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 15:58:19.90 ID:zf1EiWAw0
*

つい一、二週間前のことだ。日本では、テレビや新聞、SNS等で例年を超える猛暑が予測されることが騒がれていた。

予報通り、連日暑さを増していく状況に牧瀬紅莉栖は慣れていなかった。

4: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 15:59:21.93 ID:zf1EiWAw0
*

岡部「MAGEZです。お願いしますー」

8月某日。容赦なく照りつける日光がアスファルト、ビルの壁面、ガラスに反射されて秋葉原駅を焼き尽くさんとしていた。

5: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 15:59:51.55 ID:zf1EiWAw0
*

紅莉栖「出ない」

紅莉栖「バイトかしら……」

6: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:00:50.22 ID:zf1EiWAw0
*

ダル「ふぃー、あちぃー」

まゆり「トゥットゥルー♪」

7: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:02:35.29 ID:zf1EiWAw0
*

紅莉栖「さて、もうすぐラボだけど返信は……来てないわね」

天王寺「お、助手の姉ちゃんじゃねーか。日傘なんて珍しいな」

8: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:03:13.24 ID:zf1EiWAw0
天王寺「そうじゃなくて、エアコンを付けたい？　俺はそんな話し聞いてないぞ」

紅莉栖「え、そうなんですか？」

天王寺「ああ、別にあいつが金出すんってなら構わないが筋は通してもらわないとな」

9: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:04:33.70 ID:zf1EiWAw0
ラボの階段を駆け上がる。返信は依然ない。もう、来ているだろうか？

紅莉栖「ハロー」

まゆり「紅莉栖ちゃん、トゥットゥルー」

10: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:05:17.64 ID:zf1EiWAw0
ダル「ま、いいけど、終わったらRINEしてお」

紅莉栖「恩に着るわ」

ダル「報酬はダイエットコーラでいいのだぜ」

11: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:09:54.80 ID:zf1EiWAw0
まゆり「紅莉栖ちゃん！　コスプレやる気になってくれたんだね！」

紅莉栖「ちがっ」

まゆり「まゆしぃねえ、ずっと考えてたんだ」

12: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:11:03.23 ID:zf1EiWAw0
紅莉栖「お願い！　橋田には言わないで！」

まゆり「どうして？」

紅莉栖「だってあいつ私が、服買いに行くなんていったら岡部に話すに決まってるわ」

13: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:11:35.01 ID:zf1EiWAw0
紅莉栖「じゃあ、いつにしましょうか？」

まゆり「まゆしぃはコミマが終わったらバイトの日以外は空いてるよー。あ、でも紅莉栖ちゃんアメリカにはいつ帰るんだっけ？」

紅莉栖「その件は9月の予定だから8月中は大丈夫。そうね……この日はどう？」

14: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:12:10.83 ID:zf1EiWAw0
*

ダル「行くあてがないお」

ダル「メイクイーンは……今日はフェイリスたんのシフトじゃないし」

15: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:13:15.37 ID:zf1EiWAw0
*

岡部「あれは……ダル？」

ダル「あ、オカリン。バイト終わった？」

16: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:14:30.78 ID:zf1EiWAw0
岡部「ヒィ」

岡部「な、なんだ？　ミスターブラウン、家賃の値上げなら応じないとこの前言ったばかりだぞ！」

天王寺「お前、エアコンを部屋に付けたいそうじゃねえか」

17: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:15:06.23 ID:zf1EiWAw0
天王寺「ああん？」

岡部「なんでもありません」

天王寺「ったく……。金が用意できたら言えやすぐに手配してやる」

18: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:15:58.19 ID:zf1EiWAw0
*

紅莉栖「岡部RINEみた？」

ラボに入るや否や助手に尋ねられた。

19: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:17:10.62 ID:zf1EiWAw0
岡部「なんだ、ダル、まだいたのか」

ダル「ちょ、扱いひどくね。……気になったんだけど、そろそろ金貯まらね？」

岡部「うん、いや？　まだ二万あるかどうかくらいだぞ」

20: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:18:02.87 ID:zf1EiWAw0
*

岡部「それにしても、日が昇ってきたせいか暑さも増してきたな」

紅莉栖「そうね。汗が止まらなくなってきたわ……飲み物でも飲もうかしら。」

21: ◆aPZUlJLxaE[sage saga]
2018/06/02(土) 16:18:43.92 ID:zf1EiWAw0
――――下着が透けている。　瞬間、俺の脳内は無限に加速を始める。

0.5秒????-まゆりの様子を窺う。よし、コスを作るのに夢中だ。俺の視線には気づかれない。
1秒??????色は……ふむ、紫か。少々大人っぽいが、まあ、ありだ。
1.3秒????上着は脱ぐのにパンストは履いているというのはなんというエロス。さすがだな自分のスレンダーなスタイルを武器へと変えている。

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