馬場このみ『Touch my heart.』【ミリマス】
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3: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:03:44.64 ID:fE378DvDo
壁を背にしてしばらくその光景を眺めていたところで、彼女は自身がよく知る存在を見つけた。

「あら、プロデューサー。」

「このみさん、ゲネお疲れ様です。何か問題とかなかったですか?」
以下略 AAS



4: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:04:50.52 ID:fE378DvDo
「ところで。『あの曲』はどうですか?」

彼は彼女の目を見て、そう尋ねた。
その表情は先ほどと比べて、さらにまっすぐなものだった。
もう何時間かで始まる今回のライブでは、ひとりひとり新曲が初披露されることになっている。
以下略 AAS



5: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:06:00.81 ID:fE378DvDo
***


開演時間もまもなくといった時間。
諸注意の放送が流され、会場は徐々に熱を帯び始めた。
以下略 AAS



6: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:06:57.78 ID:fE378DvDo
スタッフの秒読みが始まった。
それに対して彼はそっと彼女にうなづき、彼女はそれをみて目線を交わす。
秒読みに合わせて、39人のアイドルたちは暗転したままのステージへ次々と飛び出していく。

耳馴染みがなく、それでいて開幕を予感させるその音楽は──。
以下略 AAS



7: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:07:47.48 ID:fE378DvDo
***

ライブも中盤が過ぎたころ、彼女は自身のステージ裏の待機位置にいた。
時間まではまだ少し時間があるが、ある曲をきっかけにこの場所に来ていたのだ。

以下略 AAS



8: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:09:14.50 ID:fE378DvDo
彼女がゆっくり目を開けると、そこには彼がいた。

「緊張してたりしませんか?」

「そうね。全くないかと言われると嘘になるけど……。」
以下略 AAS



9: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:10:06.13 ID:fE378DvDo
「ふふ。莉緒ちゃん、お疲れさま。髪が張り付いてるわよ?」

その後も何気ないやりとりする彼女たちの姿を見て、彼は静かに息を吐いた。

「このみさん、この曲の終わりでスタンバイです。それと……。」
以下略 AAS



10: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:11:04.78 ID:fE378DvDo
***

「ねえ」

問いかけるようにして、その言葉は紡がれた。
以下略 AAS



11: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:11:51.65 ID:fE378DvDo
きっと、今の彼女だからこそ歌える曲なのだろう。
紛れもなくアイドルの場所、ここから彼女は歌を歌う。

「ねぇ甘えてみてもいい?
 この恋が本当だと伝えてみたいの
以下略 AAS



12: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:12:24.58 ID:fE378DvDo
***

「凄く。凄く素敵でした。」

彼はその言葉をもって彼女を迎えた。
以下略 AAS



13: ◆Kg/mN/l4wC1M
2018/06/12(火) 00:13:06.26 ID:fE378DvDo
舞台の目の前に広がる、さまざまな光たち。
虹色の光がつないでくれたステージは、きっともっと先を見せてくれる。
隣を向けば仲間たちが、前を見れば私たちを応援してくれるみんながいるんだもの。
だからいつか。きっと大丈夫。
だって、私たちは──。


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