10: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/21(木) 01:56:35.53 ID:VRvB94mS0
「え〜〜〜〜っと、とりあえずだね。当面の生活とか、住む場所みたいなのをまず……」
「あら……それって、受け入れてくれるってことですか?」
「はい。ええ。とにかくポテンシャルは凄いからね。下手な新人よりよっぽどアドバンテージがある」
「わぁっ♪」
その時ばかりは、彼女は年相応の少女の笑顔を見せた。
目を輝かせ、顔の前で両手を合わせ、つい椅子から立ち上がるほど喜んで。
……うわーやっぱ可愛いな。向こうじゃ知る人ぞ知るって感じだったのかな。これほどの子が。
いきなりぐりっと脇腹をヤられた。
つい見惚れた俺にちひろさんが肘をねじ込んでいた。
「おぉっふ……でまあ、寮に移ってもらうことになるけど、すぐにとはいかないから。
色々と手続きがあるし、最初の数日はどこか別の、たとえばホテルとか……」
「Pさんのお家、とかですかぁ?」
ぽっ、と彼女の顔が一気に茹だる。
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