5: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2018/06/21(木) 01:40:07.48 ID:VRvB94mS0
「プロデューサーさん……どうします?」
ちひろさんがそんなことを聞いてきたのは初めてだ。
うちの事務所は自慢じゃないが、これまでありとあらゆる個性派を受け入れてきた。
既にそういう土壌もできているし、ちょっとやそっとの異変なら日常茶飯事だと言い切れる。
だが、今回のケースはちょっと勝手が違う。
アイドルを始める動機は様々だが、のっけから「俺の為」と言い出す子は流石にいなかった。
「ああいう子って一直線ですから、取るにしてもリスクが大きいと思いますけど……」
「まあ……そうですね、俺もそう思います」
「ただ、めちゃくちゃ可愛いんですよね。あんな子滅多にいないんですよ」
「うわ〜出たアイドル馬鹿。あの子プロデュースしたらどんなに凄いか考えてるんでしょ」
「いやでもそれは考えるでしょ……! 仕事なんだし!」
「とにかく、私はおすすめしませんよ。ただでさえ莉嘉ちゃんが入って間もないんですから」
「リスクマネジメントも仕事もうち、か――」
とりあえずまとまったので戻る。
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