勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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419: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:50:34.46 ID:9OC/ch8I0
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「……えっ?」

痛い。

その感覚が、ひどく久しぶりのものに感じられた。

しかし、それも消えていく。痛すぎて感覚が麻痺したのではなかった。

曲がったはずの腕は元に戻っていて、お腹をさするもそこには擦り傷一つない。

辺りを見渡すと、あれだけいた魔物の群れは、みな地面に突っ伏していて身動き一つしない。

その中に、大きな背中が目に入る。

「長いこと、待たせてしまったな」

その声を知っている。この長い間、何度も何度も耳にして、でもその声は決して私に向けられたものではなくて。

でも、今は違う。

その声は、今ここにいる『私』に向かって言っている。

「君を、助けに来た」

そこには、私の待ち望んだ人が、私に向かって笑いかけながら、そう言ってくれた。

「……うん。ずっと、待ってたよ」


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