勇者「休暇?」女神「異世界転生しすぎです、勇者さま」
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422: ◆Rr2eGqX0mVTq[saga]
2018/08/01(水) 01:56:03.48 ID:9OC/ch8I0
「いえ、勇者さまもこんな至らない人形と一緒に、よくここまで戦ってくださいました。礼を言うのはこちらの方です」

深々と頭を下げる女神様。

「これから、ですね。どうしましょうか……。勇者さまを見つけて世界を救わせる以外の私の存在意義が、今の自分にはわかりません。それに――」

「それなら、いっそのこと女神様が転生してみたらどうだ?」

「えっ?」

女神様には人を転生させる力がある。それを使って他の誰でもない自分自身のための人生を送ることができたら、それこそこれ以上ない存在意義になるだろう。

「何なら俺たちのいる世界に来たらどうだ? きっと楽しいと思うぞ」

「……そうですね。そういうのも、悪くないかもしれません」

「?」

一瞬表情が曇ったように見えたが、女神様はそう言って笑った。

「めが――」

「さぁ、いつまでここで油を売っているつもりですか? 助けるのでしょう? そのために今まで頑張ってきたのでしょう?」

その声は優しくも強い意志を感じて、それ以上何も口にできなかった。

「……ああ!」


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