2:名無しNIPPER[saga sage]
2018/07/07(土) 18:54:23.90 ID:8KpZuYi90
提督「どうだい?とりあえず数値にしたら8程度上がったはずだけど、ちょっとくらい良い事があったんじゃないか?」
山城「そうね、宝くじがあたったわ」
提督「おお、それは良かったね……ってもしかして100円とか?連番で10枚も買えば絶対当たるとかいうオチだった?」
山城「いいえ、なんと一等が当たったのよ」
提督「へ……?いっと……まさか4億?」
山城「だったら良かったのだけどね……。組違いだったのよ」
山城「喜び勇んで銀行に行ったわ。物凄く興奮しながら窓口に行って、受付の人に何言ってるのか分からないくらいパニック寸前になりながら宝くじを渡して、そして……」
提督「そして?」
山城「…………組違いだってことを教えられて大恥かいたのよ……」
提督「……あちゃ〜……」
山城「あの受付の人の申し訳なさそうな目。いたたまれなさげにもじもじ動かれたらもう、死にたくなったわ」
提督「察するに余りあるよ……」
山城「確かに嬉しかったわ。宝くじに当たるなんて初めてだったもの。でも、あんなに恥ずかしい思いと少し違うだけで4億円を逃がしたっていう悔しい思いをしたのは……不幸だわ……」
提督「ちなみに組違いだといくらもらえるんだ?」
山城「10万円よ」
提督「……ま、まあ臨時収入としては結構美味しいから良かったじゃないか」
山城「実はこの話には続きがあるのよ」
提督「どんな続き?」
山城「私、入る時にちょっと自動ドアが開くのがもどかしかったから、手で開いちゃったのよ」
提督「艦娘のパワーで?」
山城「艦娘のパワーで」
提督「こ、壊れた?」
山城「片側の装置が作動不良になってしまったみたいで、修理費を請求されたわ」
提督「い、いくらだ?」
山城「3万4000円よ」
提督「あ、一応プラスにはなったんだな」
山城「そうね。でも、ずいぶんケチがついてしまったわ……」
提督「ま、まあ昔の事を考えれば……」
山城「ええ、その通りね。その通りだわ……。でも、不幸だわ……」シュン…
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