オーク「もう姫騎士と関わらないようにしよう」
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5: ◆8PvrU9Ob/.[saga]
2018/07/08(日) 18:27:22.17 ID:wh4JBXu80
少年オークが戦闘集団に合流しました。

そこには、屈強な青年から魔法を使える賢そうな中年まで様々なオークがいました。

オーク「これからどこへ戦闘を仕掛けるんです?」

屈強なオーク「どこって、そりゃあ、この丘の向こうに城があるだろう? その近くの村さ」

魔導士オーク「彼奴ら、我らを悪と見なし殺戮を楽しんでおるからな。灸をすえてやらねばならぬ」

オーク「この人数で進軍するには厳しくないんですか?」

周りを見渡しても20程度しか見当たらないのです。

これでは奇襲に成功したとしても、城から援軍が来たらすぐに返り討ちに遭うでしょう。

魔導士オーク「心配ない。こちらには一騎当千のロード・アーリマン様がいる」

少年が見渡すと、一人だけ離れたところで佇む精悍な顔つきをしたオークがいました。

屈強なオーク「一つ呪文を唱えれば町が一つ吹き飛び、剣を振るえば一薙ぎで死体の山ができるというぜ」

オーク「へぇ、すごすぎてよくわからないですね」

オークはロードに近づき、質問したのです。

オーク「僕たちだけであの村を襲って、全員が生還できるのですか?」

ロードは大笑いしたあと、こう返しました。

ロード「君が彼らを殺せば、彼らは君を殺すだろう。私が為すのは天誅であり、他はない」

オーク「? どういうことですか? 殺さずに戦力を削ぐ方法があるんですか?」

ロード「すべてはこれからだ。神の御業を知れ」

オーク「わかりました」

そう言いながらも、少年は何を言いたいのか理解できずに魔導士たちのところに戻りました。

屈強なオーク「おいおい、あの方と話をしてきたのかよ。俺なんて怖くて近づけねぇわ」

魔導士オーク「無理もない。あのお方は我らの中でも別次元の存在のようなものだからな」



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