八幡「やはり俺のロックバンドは間違っている」
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44:名無しNIPPER[sage]
2018/07/13(金) 01:31:44.17 ID:LS3CVGTwO
しまった!雪ノ下が居たのをすっかり忘れていた。
なんだあの顔⁈ドン引きしてるのか⁈そりゃあするよな!
突然来たプロボッチがいきなり大音量でギター弾き始めたらそりゃあ引くわわ!俺も引くまである。

八幡「いや、その…すまん…」

雪乃「…」スク

俺を無言で見つめていた雪ノ下が突然立ち上がった。

八幡(なんだ…?怒って帰る気か?)

彼女は教室の後ろにあるベースアンプをなぜかコンセントにつないだと思うと、驚いたことにアンプの後ろに隠れていたソフトケースからなんとベース…それもFender社のプレジションベースを取り出したのだ。

八幡「な…!」
八幡(なんだそのプレジションベースは⁈)

プレジションベースは珍しいベースではない。とても普遍的で有名なベースである。
しかし問題はそこではない。
雪ノ下が取り出したベースには本来あるはずない場所にウーファーピックアップが取り付けられており、もともとあったピックアップとステレオ出力で切り替えられるよう改造されている。

その他ベースエクステンダーが取り付けられていたり、1、2弦の最終5フレットの指板を削る、スキャロップ加工が施されている。
何を言ってるかわからないかもしれないが、この特殊な改造をされたベースはまるで…

八幡(ビリーシーンのベースじゃねえか‼)

ビリーシーンとは、MR.BIGのベーシストだ。ポールギルバートと並んで最速のベーシストである。

雪ノ下はベースをアンプに繋ぎ、仕上げに髪の毛を一つに結んだ。

その髪型は、まるでビリーシーン。

そして地面と平行に構えるベースも、まるでビリーシーン。

彼女は指を2本ではなく、人差し指、中指、そして薬指の3本を4弦に当てた。

八幡(まさかこの女…)


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