京太郎「アナタが犯人です」咲「ファーストシーズン」【古畑パロ】
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26: ◆fb1bBQYqlo[saga]
2018/10/21(日) 13:32:02.32 ID:Q+hi8JiE0

照「……」ホヘェ

京太郎「よいしょっと。これで……うん? これは?」

 冷蔵庫にペットボトルを戻した京太郎は、キッチンに置いてある皿に気が付く

京太郎「麻婆豆腐ですか?」

照「え? ああ、それは菫が作っておいてくれたの」

京太郎「へぇ……弘世さんが。美味しそうですね」

照「……えへへ、そうかな?」デレデレ

京太郎「はい?」

照「あ、違う。今のはナシ、忘れて」ブンブンブンブン

京太郎「……?」

 京太郎に麻婆豆腐を褒められて、思わずボロを出してしまう照
 だが、これだけでバレる事はありえない。照はそう信じて、気丈な態度を取り戻す

京太郎「でも、食べなくていいんですか?」

照「え? 何を?」

京太郎「いや、この麻婆豆腐ですよ。これが夕食って事は、何も食べていないんですよね?」

照「……あー、うん。そうだけど、ちょっと」

京太郎「食欲が出ないのは分かりますけど、こんな時だからこそ食べておかないと。それに、これは弘世さんの――」

 京太郎の言う事はもっともである
 しかし照は、どうしてもこの麻婆豆腐を食べる気にはならなかった
 
照「ごめん。今は気分じゃないの」

京太郎「そう、ですか。あまり、無理しないでくださいね」

 そう言って京太郎は、過去の癖で照の頭に手を置く
 ポンポンと軽く叩いてから、優しくナデナデ

照「んふ、んふふ……」

 照はこの温かい手が大好きだった
 かつてハンドボールで鍛えた力強い手の平から繰り出される、心地よい感触が最高に堪らないのだ

和「……ごほん。須賀【刑事】、ちょっといいですか?」

京太郎「ん? ああ、ごめん。今行くよ和」

 そんな光景を見かねたのか、和はわざと刑事の部分を強調して京太郎を呼ぶ
 今は仕事中なのだから、プライベートな会話はやめてください
 そんな思惑が透けて見えるような、言い方であった



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