魔王「もう、やめんか勇者よ……」
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10:名無しNIPPER[saga]
2018/11/10(土) 21:28:07.11 ID:/OayQcdY0
ルー「貴族達は魔界の土地を自分のものにしようとします」

勇者「有り得るけど、王がそうはさせないだろ」

ルー「王も貴族の一人です。世界の半分という宝を目の前にした貴族は欲に飢えます」

勇者「確かに貴族は土地だの宝石だのに異様にうるさいけど……」

ルー「そうして、貴族同士での土地争いが勃発するのです」

勇者「そ、それは……」

ルー「荒れ果てた人間達は戦争が起きた元凶を探し始めます。その結果、吊るし上げられるのが勇者殿です」

勇者「な、何でだよ!」

ルー「勇者殿が魔王を倒さなければ、戦争は起きなかったからです。まあ、ただの罪の擦り付けですけどね」

勇者「そんなに人間はバカじゃない!」

ルー「では、聞きます。なぜ、勇者殿は魔族を襲うのですか?」

勇者「俺が魔族を襲うって……お前らが人間を襲うからだろ」

ルー「おかしいですね。魔族たちは一度も自ら人間を襲ったことはありません」

勇者「嘘つけ!」

ルー「嘘ではありません。魔王様が、絶対に私欲で人間を襲わないように命じていましたから」

勇者「じゃあ、何で……」

ルー「魔族が人間を襲っていたのではありません。貴族が土地や宝の私欲に歪み、魔族を襲うが故に防衛に出ていたのです」

勇者「じゃあ俺は――」

ルー「使命、使命と使命に支配され良いように利用されていただけですね」


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