31:1[saga]
2019/01/13(日) 21:39:46.36 ID:aHunILIO0
「一条さんこれってトライチェイサーじゃないですか!」
「ああ、TRCS2000の量産タイプだ。現地ではこれを使ってくれ。」
未確認生命体と戦う五代雄介はこれまで警察の次世代バイクTRCS2000で戦ってきた。
だが未確認生命体との度重なる激戦と
先日の41号との死闘でTRCS2000は金属疲労を起こしてしまう。
そして新たに得た力、ビートチェイサー2000で41号を追い詰めた。
だが今回は本土を跨いで移動したためにバイクの輸送は出来なかった。
そこで一条は代用品として量産タイプのTRCS2000Aを用意しておいた。
ちなみにこのTRCS2000Aは
経費削減のため五代が使っていた試作品のトライチェイサーよりも性能は落ちている。
それでも何もないよりはマシだ。
五代はさっそくエンジンキーになるトライアクセラーを装着して試乗してみた。
「悪くありません。これなら行けそうです。」
「すまない。本当ならBTCS2000があれば心強いはずなのに…」
「そんな、謝らないでください。このバイクでも十分戦えますよ。」
五代は明るい笑顔を絶やさず一条を励ましてくれた。だが一方で一条の心境は複雑だ。
未確認生命体との戦いは常に命の危険が伴う。
それなのに満足な装備を用意させられないまま五代を死地に赴かせることは
一条にとってみれば心を痛めることでしかない。それに心配事はそれだけではなかった。
158Res/139.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20