白菊ほたる「運命の輪」 【ウルトラマンジード×シンデレラガールズ】
1- 20
1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:30:11.22 ID:2rdIn1Hco

(プロローグ)


 街に響く地鳴り、悲鳴、サイレン――

 しかしその少女は、何も聞こえていないかのように足を動かしていた。

 鋼鉄の肉体を持つ、冷徹な機械怪獣。

 その巨躯を目の前にしても、彼女は動じていなかった。

 怪獣が重々しく足を持ち上げ、その影に彼女が呑み込まれる。

 今にも踏み潰されそうになった刹那、浮かべていた表情は――

 疲労と、深い諦念と、ある種の決意が綯い交ぜとなり、

 僕の心を突き刺して止まないほど、

 沈んだ情調に彩られていた。


SSWiki : ss.vip2ch.com



2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:32:29.00 ID:2rdIn1Hc0

※ウルトラマンジード×アイドルマスターシンデレラガールズのSSです。

※過去怪獣のリメイクという形でオリジナル怪獣がいます。

以下略 AAS



3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:33:03.18 ID:2rdIn1Hc0

(一)


P「次のライブ、ソロでいこうと思ってる」
以下略 AAS



4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:33:55.99 ID:2rdIn1Hc0

P「これは総合的に判断してのことだ。ほたる自身の人気も上がってきたし、取材や撮影はもうソロでもこなせるようになってる」

ほたる「…………」

以下略 AAS



5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:34:23.89 ID:2rdIn1Hc0

P「実はもう曲も発注してるんだ」

 それを聞いて、私の言葉は口の中に留まりました。

以下略 AAS



6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:34:52.35 ID:2rdIn1Hc0

ほたる「……やります」

 しとしと、しとしと。

以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:35:21.98 ID:2rdIn1Hc0

 私、白菊ほたるは不幸体質でした。

 これだけ聞くと鼻で笑われるかもしれない。
 私もそうであればいいと思う。ちょっとアンラッキーなことが起こったとき周りに同情を求める、どこにでもいる女の子のひとりであればと。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:35:49.83 ID:2rdIn1Hc0

 その後、今のプロデューサーさんに拾われ、私は現在この事務所にいます。
 またもや迷惑をかけてしまうのではないかとこの体質のことを打ち明けたとき、彼はひとつ提案をしました。

P『うちの事務所にはさ、めちゃくちゃ運がいいお姉さんがいるんだ』
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:36:18.80 ID:2rdIn1Hc0

ほたる(次のライブは、ひとりで……)

 プロデューサーさんの意図はわかっています。
 もうそろそろ茄子さんから独り立ちさせなければいけないと考えているのでしょう。
以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:36:47.14 ID:2rdIn1Hc0

   ・
   ・
   ・
   ・
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:37:14.91 ID:2rdIn1Hc0

 案の定電車が遅延しましたが、致命的なものではなく、私は無事に会場に着くことができました。
 一番乗りだったようで、楽屋には誰もいませんでした。
 ひとりで段取りのチェックをしたり、歌詞や振り付けの確認をします。
 少しするとプロデューサーさんや共演者の皆さんが来たので挨拶をします。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:37:42.64 ID:2rdIn1Hc0

ほたる(よかった……)

 ほっと胸を撫で下ろします。
 しかしすぐハッとなってかぶりを振ります。私は無事でも他の人がどうかはわかりません。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:38:21.44 ID:2rdIn1Hc0

P「……ほたる!」

 プロデューサーさんが私の手を取ろうとして、「熱っ!」と叫んで引っ込めました。
 ですが気にしている余裕もなかったようで、代わりに手首を掴んで引っ張ります。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:38:49.83 ID:2rdIn1Hc0

怪獣「――――」

 そこにいたのは――人型の巨大ロボットでした。
 黒をベースとし、全身に隈なく幾何学的な白いラインが走っています。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:39:17.88 ID:2rdIn1Hc0

 グオオオオオオン……という重々しい音が背後から聞こえてきたと思うと。
 凄絶な破壊音がし、同時に、私の全身から汗が噴き出ました。

 ――危ない。
以下略 AAS



16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:39:46.76 ID:2rdIn1Hc0

ほたる「……?」

 何が起きたか分からず、私はすぐさま立ち上がってプロデューサーさんの方を振り返りました。
 そこにあったのは巨大な建物の瓦礫でした。私の背丈の二倍くらいはありそうなそれが目の前に立ち塞がっていました。
以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:40:15.99 ID:2rdIn1Hc0

ほたる「――――!!」

 ――ピピピピピピッッ!!
 けたたましい目覚ましアラームの音が、部屋に響いていました。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:40:44.50 ID:2rdIn1Hc0

 さっとシャワーを浴びたのち、洗面所で歯を磨きます。
 くるくると回りながら排水溝に吸い込まれていく流水を見ながら、私はふと首を傾げました。

 昨夜のうちに買っておいたおにぎりを食べることにします。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:41:14.39 ID:2rdIn1Hc0

 いや、それよりも――
 さっきも感じた違和感。それはデジャヴに近いものでした。
 頭の中の切れ端に引っ掛かり、しかしその正体が分からないから、胸の奥にもどかしさが募ります。

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:41:59.16 ID:2rdIn1Hc0

 針は十時五十分を指していました。
 確かに、正体不明の不安は関係なく、そろそろ舞台裏に向かうべき時間です。

ほたる「はい。……行きます」
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/03/20(水) 15:42:27.80 ID:2rdIn1Hc0

 ――――ドンッ!!!
 地面をどよもす音が響いたかと思うと、建物が揺れ始めました。

ほたる「……!」
以下略 AAS



81Res/76.51 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice