3: ◆x8ozAX/AOWSO[saga]
2019/04/08(月) 16:09:32.30 ID:mVFB92gLO
「いる」
「……………………」
結華のスマホを弄る手が止まった。
飲んでいたペットボトルが手から滑り落ち……おー、ナイスキャッチ。
「って言ったらどうなるんだ?」
いないが。
この返答は「いない」と言っているのと同義である。
「……………………」
「……いや、なんとか言ってくれよ」
「へ、へー、Pたんって恋人いないんだー。かわいそっ」
「その笑顔は一切可哀想と思ってないやつだろ」
「もちろんっ!」
傷口を抉るのが趣味なのだろうか。
残念ながら俺はそう言った事に興味が無い、と言えば嘘にはなるが今現在恋人が欲しいと言った願望も無い。
学生の頃は恋だの愛だの惚れた腫れたな浮かれた話に熱を出す日々もあったが、今ではもうそうでもない。
一人暮らしに慣れてしまうと、逆に誰かとの生活が不安になってしまう事もあるのだ。
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