【たぬき】高垣楓「迷子のクロと歌わないカナリヤのビート」
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11: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/06/14(金) 00:51:22.82 ID:DTY4fa360

   〇


「――んだからよぉ、やっぱ俺的ベストバウトは花山対スペックなんだよォ! そこんとこわかってんのかァ!?」
「ああ、わかったわかったから! タクさん酔うと刃牙の話ばっかすんだよな……!」
「いやそこは最トーの独歩ちゃん対渋川先生でしょ」
「バッおまッ最トーつったら花山対カツミンだろォ!?」
「タクさんそれ花山が好きなだけじゃないっすか!」
「もういいってPさん! それ以上やると終わんないから!」

 そうこうしているうちに駅まで着いてしまった。
 どこをどう歩いたかもわからない。馴染みの居酒屋というだけあって飲み過ぎてしまった。

「じゃ、俺たちこっちだから。お疲れPさん! 気を付けて!」
「そっちも……タクさんを頼みます」
「あ〜〜〜でもなぁ……千春対アイアンマイケルも捨てがてぇんだよなァ〜〜……」

 一番ベロンベロンのタクさんが、頭一つも小柄なヨネさんに支えられながらよろよろ歩く。
 二人がホームの向こうに消えるのを見送って、俺は正反対の路線に行こうとして、足を止めた。




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