静香千早「「アライブファクター」」 【ミリマス】
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16: ◆0NR3cF8wDM[saga]
2019/06/29(土) 23:57:56.78 ID:PusMuPT6O
「あのね、静香」
と、今度は美希が静香に語りかける。
「千早さん、怖いよね」
「……はい」
「ミキもね、その気持ち、すごく分かるの」
「え? 美希さん……が?」
おおよそ何をやっても人以上にこなしてみせる美希のことを、静香は天才だと思っていたし、世間からの評価もそういったものだった。
そんな美希が、慕っているはずの千早のことを怖い、と言う。
「ミキならこれぐらいできて当然だって、千早さん、平気で決め付けてくるの。ぼーじゃくぶじんって思うな」
美希は続ける。
「それで、できたらもちろん褒めてくれるんだけど、次の時はもっと上になってて、もうキリが無いの!」
静香にも、少し、分かる気がした。
自分にも、他人にも、求めるものが高い。それが静香の知る千早だった。
「怖い人なの、千早さんは」
怖いと言いながら、でも、美希は笑って。
「そんなぼーじゃくぶじんな千早さんを、ガッカリさせたくない。結局いつもそう思っちゃうのが、本当に怖いところなの」
ずるいよね。
美希の言葉に、何を言うこともできず、ただ、こく、と頷いた。
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