15:名無しNIPPER[sage ]
2019/08/01(木) 00:41:06.22 ID:Ob8vgikR0
今にも逃げ出したいくらい怖かったですけど、以前おじいちゃんが「霧の中にいる時は下手に動くな」と言っていたのをふと思い出しました。私は、じっと、ひたすらじっとその場に立ちすくんでいました。でも、涙はポロポロと零れ落ちています。
「君、迷子?」……不意に、小さな私の頭の上から、女の人の声が聞こえました。涼やかで、美しい声でした。
私は頭をあげました。ですが、霧が濃くて顔を見ることができません。白いワンピースを着ているのだけが、微かに見て取れました。
26Res/11.60 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20