【モバマスSS】工藤忍「本当に、悔しかったから」
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6: ◆3xQXQ8weeA[sage saga]
2019/08/25(日) 02:24:22.66 ID:SiWHWqXY0
でも、と。
声は段々とくぐもっていく。

忍「アタシさ。悔しいのもあるよ。でも、そうじゃない。今回は、そうじゃない」

暗闇の中で忍はどんな表情をしているのだろう。
暗くて、見えなくて助かったなんて薄情だろうか。

忍「だって、中間で、もしかしたらって。前と比べて、ずっと、ずっと」

忍「それで、もしかしたら、って」

P「もしかしたらっていうのは俺も感じていたよ」

忍「でも、ダメだったじゃん」

そうだ。彼女の声はとどこにも届けられなかった。
行く宛だけで、届けてくれるものはどこにもなかった。

忍「今日、さ。実は一人だったんだ。端の出口の近く。あずきちゃんたちに誘われたの断ってさ」

忍「しかた、ない、よね。だって、アタシ……」

P「……忍」

忍「笑っちゃうよね。アタシが一番、自分を疑ってた……」

結論から言えば、今回の結果だって胸を張って誇れるものだろう。
全体12位。cu部門でみれば4番目。間違い無く人気アイドルの一人として、数えられてもいい結果のはずだ。
疑っていたなんていうが、どちらかと言えばそれはもっと別のものだろう。
例えばそれは緊張であるとか。重圧であるとか。
期待、とか。


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