小日向美穂「グッバイ、ネヴァーランド」
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6: ◆d26MZoI9xM
2019/12/16(月) 00:19:20.14 ID:nY0iWbpOO
「毎日の日課ですからっ。あ、でも今日は私だけじゃないんですよ?」

「ん?」

 悠貴は後ろを振り向く。少し遅れてやや眠そうに走ってくる美穂がやってきた。

「美穂、おはよう」

「おはようございます……プロデューサーさ……プロデューサーさん!?」

「やっ」

 バッチリ目が覚めたらしい。しかしそんなに驚かれると少し凹むな。

「な、なんでプロデューサーさんがいるんですか!?」

「なんでって家この辺だしね」

 むしろ美穂がここにいる事がびっくりだ。事務所の寮はここから二駅離れた場所にあるけど走って気軽に来れる場所ではない。

「逆に美穂がなんでここに?」

「えっと、昨日悠貴ちゃんのおうちにお泊まりしたんです」

「はいっ。いつもは私の方が美穂さんのお部屋に泊まるんですけど、今回は逆なんですっ」

「へぇ」

 美穂と悠貴はソラーナ・チーカというユニットを組んでいて2人の波長が合うこともあってか姉妹のように仲が良い姿がファンにも好評だ。ピンクチェックスクールやMasque:Radeとは違った一面を見せて、結成して一年も経っていないのに早くも2人のオリジナル曲を待ち望まれている。

「こうやってみると、本当に姉妹みたいだね」

「身長なら私が妹になっちゃいますけどね」

 まぁ世界一有名な配管工兄弟も緑の弟の方が身長高いし変な話じゃない。

「じゃあ私たちは行きますねっ」

 走り出した2人を見送り時計を見る。まだ少し時間に余裕があるけど早めに会社に着く分には悪い話じゃない。俺も悠貴見習って走って会社に行くべきかなと電車に揺られながら考えるのだった。



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