北条加蓮「藍子と」高森藍子「寒い冬のカフェで」-SS速報VIP

北条加蓮「藍子と」高森藍子「寒い冬のカフェで」

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1:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:39:50.83 ID:aVvfec/60
――おしゃれなカフェ――

北条加蓮「してない」

高森藍子「何をですか？」

加蓮「返事。看護師、病院の」

SSWiki : ss.vip2ch.com

2:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:40:29.05 ID:aVvfec/60
レンアイカフェテラスシリーズ第９８話です。

＜過去作一覧＞
・北条加蓮「藍子と」高森藍子「カフェテラスで」
・高森藍子「加蓮ちゃんと」北条加蓮「カフェテラスで」

3:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:40:59.05 ID:aVvfec/60
前回のあらすじ：病院の看護師さんから加蓮に「クリスマスの日、病院の子供達にアイドルとしてプレゼントを配ってほしい」という依頼が来たみたいです。

藍子「それで今日、私が呼ばれたんですね」

4:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:41:29.18 ID:aVvfec/60
加蓮「私が迷うだろうってこと。で、２３日まで大丈夫だからって」

藍子「２３日……」

加蓮「返事」

5:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:41:58.95 ID:aVvfec/60
加蓮「……」

藍子「……」

加蓮「……」

6:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:42:29.04 ID:aVvfec/60
……。

…………。

藍子「店員さん、ありがとうございますっ」

7:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:42:59.29 ID:aVvfec/60
藍子「ずず……」

加蓮「ふうっ……。最近、注文だけしかしなくなったよね」

藍子「……？」

8:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:43:29.35 ID:aVvfec/60
藍子「そんなことをしたら、加蓮ちゃんがアイドルだってばれてしまいますよ」

加蓮「ふふっ。ごめん、後半は冗談。ポテトは揚げたてでってよく言うけど、そんなことでアイドルバレするのも嫌だもんね」

藍子「ですねっ」

9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:43:59.65 ID:aVvfec/60
藍子「もう。……ごほんっ」

藍子「加蓮ちゃん」

加蓮「ん」

10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:44:29.18 ID:aVvfec/60
加蓮「前にさ……。私、サンタになってプレゼント配ったじゃん。病院で」

藍子「はい、配りましたね」

加蓮「あの時は、私があの人に……看護師ね。あの人に私の方から頼んで、子供達にプレゼントを配って」

11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:44:59.00 ID:aVvfec/60
加蓮「でね。この前看護師さんから……って言ってもＰさんづてなんだけど……依頼された時、あの時のことを思い出したの」

加蓮「私、サンタさんになって、みんなにプレゼントを――希望を、配ってあげて」

加蓮「それからその……私みたいになりたいって子と話して」

12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:45:29.13 ID:aVvfec/60
加蓮「世の中の方がもっと理不尽なのよ私なんてまだ優しい方よ！　アンタなんてね！　私がいなかったら今ごろ、」

藍子「……い、いまごろ？」

加蓮「……」

13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:45:59.64 ID:aVvfec/60
藍子「そのお話を続けてもいいですけれど、今は、加蓮ちゃんのお話ですよね。だから……ほら、吸って～、吐いて～？」

加蓮「すぅー、はぁー……。……ごめん、取り乱した」

藍子「ううん。……ちょっぴり怖かったですけれど」

14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:46:29.14 ID:aVvfec/60
加蓮「前回の私は、寝ている子供達にはバレないサンタクロース。ま、１人にはバレちゃったけど」

加蓮「でも、今度はちょっと違うの」

藍子「違うんですか……？　今度も、プレゼントを配るってお話ですよね」

15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:46:59.20 ID:aVvfec/60
加蓮「……私が言うのもだけど、アイドルの加蓮ちゃんが病院でプレゼントを、なんて言ったら、きっと話題になるよね」

藍子「話題になりますね。絶対」

加蓮「私が元々身体が弱くて入院歴もあるっていうのは、だいたいのファンも知っちゃってると思うんだけどさ……」

16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:47:30.22 ID:aVvfec/60
加蓮「私がツイッターで殺されるのは、この際いいとして」

藍子「い、いいんですね」

加蓮「たださ。そういうのを、私がアイドルとして使うのって何か違うと思う」

17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:47:59.29 ID:aVvfec/60
藍子「ごちそうさまでした。……でも、断ってはいないんですね」

加蓮「うん。そういうのって私の都合だし」

加蓮「藍子はきっと、私の都合や気持ちだって大切にしろって言うんだろうけど。やっぱ……病院の子供達のために、って言われるとさー」

18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:48:29.62 ID:aVvfec/60
加蓮「どうしよっか。……あははっ。重たいのを押し付けちゃってごめんね？」

藍子「それは大丈夫ですよ。……もうっ。加蓮ちゃん、さっきから謝ってばかりですよ」

加蓮「こういう話だとねー。ごめ――っと」

19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:48:59.25 ID:aVvfec/60
加蓮「そうじゃなくて。今後誰かにって――」

藍子「あ。加蓮ちゃんになら、何回もダマされています」ｼﾞﾄｰ

加蓮「……ちょっと。何、その目」

20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:49:29.13 ID:aVvfec/60
藍子「なんて。……加蓮ちゃん。これで、ちょっとは肩の力が抜けましたか？」

藍子「こういう悩みだからこそ、力を抜いて、リラックスして……。いつも通りの加蓮ちゃんで。ゆっくり考えて、進みたい道を見つけましょ？」

藍子「私も、ここで加蓮ちゃんを見ていますからっ」

21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/22(日) 18:49:59.24 ID:aVvfec/60
加蓮「でもマジでどうしたらいいんだろ。また前みたいに夜に行っちゃダメなのかな……。そしたら誰にもバレないしさ」

加蓮「メッセージカードにさ、アイドルの加蓮ちゃんより、って書いたりして。それでアイドルとしてってことにならない？」

藍子「そうですね……。１つ、気になったんですけれど」

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